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日進化学
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渡邉 裕美
日進化学㈱ 社長
わたなべ・ひろみ／遠賀郡遠賀町出身。1967年4月10日生まれの56歳。米国大学卒。業務用厨房機器メーカーで約27年勤務し、2017年同社入社。創業者で父の長谷川進現会長の後を継ぎ、19年10月から現職。趣味は新しいものを見つけること
（写真）渡邉社長（中央）と本社スタッフ、マスコットキャラクター「ポリ美」
人材育成と設備投資を加速
「楽しくなければ仕事じゃない」。この思いを体現すべく、少人数のチームによる課題解決への取り組みを進めてきた渡邉裕美社長。社用名刺作成や自社ＥＣサイト制作などのほか、昨年９月には自社企画でｅスポーツイベントを地元遠賀町で初開催した。「チーム制は自ら考えて行動を起こす環境作りの一環。自分自身の可能性を信じて挑戦し続けてほしい」と笑顔を見せる。商品開発では、昨年消臭袋「けす美ん」が誕生。今後は主力のポリエチレンフィルム以外の素材を使用した商品の開発にも力を入れる方針だ。「営業部、製造部、総務部の３事業部を細分化し、新たにマーケティングや企画などの部署を設ける予定。開発力の向上に努めていく」と渡邉社長。事業領域の拡大へ採用強化にも本腰を入れる。将来を担う幹部候補の長期的な育成を進める「次世代リーダー研修」も２年目を迎え、ビジョン浸透化プロジェクトなど先を見据えた活動が加速していく。
一方で、設備投資にも余念がない。本社隣接地に新社屋の建設を計画中で、既存工場の拡張も予定している。「需要の増加に伴い、工場が手狭になっている。ＡＩロボットの導入も視野に、生産体制の強化を目指す」。成長企業が繰り出す次の一手に注目したい。
DATA
所在地／〒811-4342 遠賀郡遠賀町大字尾崎1716-2
TEL ／093-281-5111
設立／1971年9月
資本金 ／9,600万円
事業内容 ／ポリエチレンフィルム・ポリプロピレンフィルム製品の製造販売、ラミネートフィルム等多層フィルムの販売、その他包装資材販売
従業員 ／120人
売上高 ／32億円（2023年9月期見込み）
拠点 ／（工場）千葉（営業所）宮城、千葉、東京、静岡、岡山、宮崎、鹿児島
（ふくおか経済2023年11月号FACE）