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山口油屋福太郎
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山口 毅
㈱山口油屋福太郎 社長
やまぐち・たけし／福岡市早良区出身。1936年2月23日生まれの71歳。趣味は山登り、8ミリカメラ。60年に総理府の命により日本青年海外派遣団として中南米を視察し、61年4月に福岡日立家電（当時）入社。66年2月同社に入社し、74年代表取締役社長に就任。全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会会長を務めるなど業界発展に貢献したことなどが評価され2006年春の黄綬褒章を受賞した
洋食にも合う明太子“ワインめんたい赤黒”発売
福岡市祇園町で創業した㈱山口油屋福太郎は２００９年度で創業１００周年を迎える。時代の流れとともに食用油販売や外食資材卸、加工食品・辛子明太子製造販売など業容拡大し、グループ売上高１３０億円の地場有力企業へ成長した。
１９７０年代から“酒の肴”として普及し始めた辛子明太子。「女性や子どもでもご飯のおかずとして食べられる明太子をつくりたい」と山口毅社長は辛すぎず旨味のある明太子「味のめんたい福太郎」を開発。いまや辛子明太子は“おかず”として全国の食卓で愛される食材となった。「朝食を食べることが減ってきている今、現在の明太子商品だけでは発展はない」と和食のみならず洋食や中華、エスニック料理にも使用するよう食品メーカーや外食産業と共同研究、開発に取り組み、業界の発展に向けて奔走している。この１０月には、白ワインをたっぷりと使用して仕込んだ“ワインめんたい赤黒”を発売。明太子の旨味にワインの芳香がマッチしてイタリアンやフレンチにもとてもよく合う明太子が出来上がった。時代のライフサイクルに合わせ邁進する同社は、今後も福岡の食品産業をけん引していく。
DATA
所在地／福岡市南区五十川1-1-1
TEL／092-475-7777
設立／1955年1月
資本金／1000万円
事業内容／業務用食品および資材卸 辛子明太子製造販売 飲食店・温浴施設運営
出先／飲食ビル「天神テルラ」ビル、明太子販売店7店舗、和食店「福太郎」、温浴施設「千石の郷」「天拝の郷」
従業員／140人
（ふくおか経済2007年11月号FACE）