富士通九州システムズ

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黒田 高史

㈱富士通九州システムズ 社長

くろだ・たかし／島根県出身。1953年8月1日生まれの62歳。東京大学工学部卒。76年富士通入社。主に自治体畑を歩み、同社自治体ソリューション事業本部副本部長、㈱富士通中国システムズ社長兼富士通㈱中国支社副支社長などを務めた。趣味はゴルフ、読書。中学ではバレーボール（県大会優勝）、高校では陸上円盤投げ（県2位）、大学では少林寺拳法などで鍛えていた

ＳａａＳ、欧州子会社でグローバルニッチ加速

顧客や消費者とともに新しいサービスを提供する「共創」を推進するため「未来社会問題ソリューション本部」を４月に新設。これまで各事業本部に分かれていた食・農業、物流、社会基盤といった社会問題を解決するソリューション部隊を１５０人規模で集約させた。同様に各々の部隊で実施していたコスト、納期、品質の保証を全社的にまとめる「品質保証本部」も設けた。

雇用環境での改革も進む。正社員として再雇用するカムバック制度や４、５時間のスーパー短時間勤務制度などを新設。富士通グループ内でも先進的な取り組みとして注目を集めている。

業績ではＳａａＳビジネスの好調さが目立つ。この４年間で１６０％を超える伸びを続け、１７年度で売上高２５億円を見込む。けん引役はホテル向けＳａａＳや施設園芸ＳａａＳで、ホテル向けは実績が２００ホテルを超え、先日韓国で初の海外案件も成功させたばかりだ。同社ではそのほか今後の実証実験も含めると世界１７カ国でビジネスが広がろうとしている。加えて、子会社のＦＱＳポーランドは欧州各国の中央銀行に向けた財務報告ソフトの販売でシェアが８割に達した。将来像として掲げる「グローバルニッチ№１」への第一歩が始まった。

DATA
所在地／〒814-8589 福岡市早良区百道浜2-2-1 富士通九州R&Dセンター
TEL／092-852-3100
設立／1981年7月20日
資本金／3億円
事業内容／ソフトウエアの開発、サポート、販売
売上高／約426億円（2015年3月期）
従業員／1478人
拠点／熊本、大分、長崎、佐賀、宮崎、東京、千葉、大阪
関連会社／㈱富士通九州システムサービス（100％出資子会社）FQSポーランド㈲（100％出資子会社）

http://www.fujitsu.com/jp/kyushu

（ふくおか経済2015年11月号FACE）