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室町ケミカル㈱
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株式公開に向けより一層の経営基盤強化
医薬品、化学品メーカーの室町ケミカル㈱はグループ会社との経営統合や若手の育成に注力しながら2017年の創業100周年を目処に株式公開を目指す。
IPOに向けグループの経営基盤を強化
同社は創業100周年を迎える2017年の株式公開に向け、現在経営基盤の強化を図っている。昨年12月、同社製品の販売会社であったムロマチテクノス㈱(東京都)を完全子会社化し、グループ会社の関係を再編した。2014年中の経営統合に向け、現在はグループ内で経営統合委員会を立ち上げ、横断的に経営体制の強化と経営統合に向けた話し合いを進めている。今年1月からは既に、営業をはじめ経理や総務などの一体運営を段階的に進め、社内での意識統合を図っている。
また今年6月の第68期スタート時には新たな中期経営計画を策定し売上や利益の数値目標を立てIPO挑戦に向け社内の気運を高めていく。
「うちの子いちばん」シリーズを手に持つ山下馨生産本部長(写真右)、中村弘福岡工場長(写真左)、藤木孝一食品課課長(写真中)
自由な社風で若手や女性社員の力を有効活用
同社は若手社員が様々なことにチャレンジできるような風土が特長だ。社員研修にも積極的で、会社が指定する研修以外にも、社員自らが手を挙げて受けたい研修を受けることができる。社外研修を受け、他社の様々な立場の人と触れ合うことで学ぶことが多いと若手社員からも好評だ。
研修制度からもわかるよう、チャレンジすることが当たり前になることで新たな商品も生まれた。一昨年の7月に発売した高品位尿素水「AdBlue®(アドブルー)」の開発についてもお客さまの要望を受けた若手営業社員が社内でプレゼンテーションを行ったことにより商品化された。
また、子会社で健康食品企画、販売の天洋社薬品㈱が昨年11月に発売したペット用サプリメントゼリー「うちの子いちばん」は同社の女性社員が中心となって開発した商品だ。ペット関連市場の拡大からヒントを得て、ダイエットやアイケア等の機能性を持たせた5種類の商品を発売。現在はペットショップや百貨店等の専門店への営業を強化しており、今後の売上増加も期待される。
このように、若手社員の中から声が上がり、リーダーが生まれプロジェクトが成功することによって、若手社員が「自分にもできる」という自信を持ち、また新たなリーダーが育ち、新たな商品も生まれるという好循環を生み出している。
「チャレンジングカンパニー」として成長を加速
今後同社はIPO挑戦に向け、様々な分野の成長を加速させていく。会社の統合による経営面。新しく柱となる事業の育成。社員一人一人の成長。株式公開まであと4期と時間がせまってきてはいるが、「上場期の2期前ぐらいには全ての面で基準を満たしていたい。そのためにも社内風土を整え、若手社員の頑張りに期待したい」と服部英法執行役員経営企画室長が話すよう、同社は今後も「チャレンジングカンパニー」として更なる成長を遂げる。
〈企業DATA〉
所在地 〒836-0895 大牟田市新勝立町1-38-5
TEL 0944-41-2131
FAX 0944-41-2133
URL http://www.muro-chem.co.jp
創業 1917年1月
設立 1947年7月
資本金 6000万円
事業内容 イオン交換樹脂処理、健康食品製造販売、工業用薬品・医薬品製造販売、給排水処理装置製造設計など
年商 40億円(2012年5月期)
従業員 205人
関連会社 天洋社薬品㈱、ムロマチテクノス㈱、室町(上海)商貿有限公司
〈採用情報〉
募集職種 (大学卒)営業(高専卒)技術
応募資格 営業/大学卒、全学部全学科 技術/高専卒、機械・電気系
採用予定 6人
問合せ先 TEL.0944-41-2131
担当 総務課 角
(ふくおか経済EX2013年)