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大石産業
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中村 英輝
大石産業㈱ 社長
なかむら・ひでき/東京都出身。1950年8月27日生まれの57歳。慶應義塾大学法学部卒業後、太陽神戸銀行(現三井住友銀行)に入行。81年大石産業㈱入社。86年購買部長、87年経営企画室長、89年副社長などを経て、91年に社長に就任。趣味は旅行
ロジスティクスに最適解を提供する企業へ
農産物や工業品の包装に使われるパルプモウルドで業界トップを誇る産業用包装資材メーカーの大石産業㈱。今年7月、鞍手郡鞍手町に約20億円をかけた「パルプモウルド九州第三工場」を新設した。九州は農畜産関連の需要が高く、現地供給の体制を整えることで、物流コスト削減や国内3カ所の生産拠点平準化を図った。「生産設備投資はひとまず完了した。次のステージは、品質向上や生産効率化など技術力の強化に力を入れる」と語る中村社長。
世の中の『こんなものがあればいいな』というニーズは、新たな素材を生み出し、技術を進歩させる。同社は「ロジスティクスにおける課題を丹念に拾い上げ、その最適解を提供する」ということを掲げ、国内のみならず、中国や東アジアまで幅広く事業展開する。地元・九州については「以前から農畜産関連の需要が高いエリア。大規模農業化が進む中で、農家が品質保持やコスト競争力を付けるためのツールのひとつとしてパルプモウルドをPRしたい。また、自動車関連産業の集積が進む北部九州においては、今後、部品輸送の分野で活用できるのでは」と期待する。
新たな市場開拓、需要創造で未知数のポテンシャルを持つ同社の今後の活躍に注目したい。
DATA
所在地/北九州市八幡東区桃園2-7-1
TEL/093−661−6511
創業/1925年4月
設立/1947年2月
資本金/4億6640万円
事業内容/産業用包装資材の製造・販売(生産品目)パルプモウルド、プラスチックフィルム、大型クラフト紙袋、段ボール
従業員数/314人
売上高/172億4600万円(2007年3月期・連結)
出先/(営業拠点)国内17海外2カ所(工場)国内8海外2カ所
(ふくおか経済2007年11月号FACE)