FEATURE
増田石油(株)
Tag:
次のビジョンを見据え社内制度改革と新規事業創出へ
2026年の創業100周年、持続的な成長実現のために主力の石油製品卸売・小売だけでなく、昨年はトレーニングジムやホテル運営と新規事業参入など非石油事業も拡大してきた。さらに社内づくりにも積極的に取り組み、そのひとつで人事評価制度を改訂し、本格始動した。時代のニーズにあった事業展開で「生活創造企業」を目指す。
新規事業参入や新FC店オープンで非石油事業拡充
石油製品の卸売・小売を柱に事業の多角化を進めており、エネルギー以外の分野の事業も拡充させている。そのひとつにTSUTAYAやコメダ珈琲店、セブンイレブン運営のFC事業がある。今年3月13日には、福岡市博多区千代1丁目に開業した複合型商業施設「ブランチ博多パピヨンガーデン」内に、同日「珈琲所コメダ珈琲店」をオープンした。2014年のゆめモール柳川店を皮切りに福岡8店舖、熊本2店舖の計10店舖となった。「FC事業では今後も新業態の飲食店の出店を計画中で、福岡県内を中心に出店場所を探している」と増田社長は、事業拡充に余念がない。
一方、新規事業では昨年4月、山口県周南市若宮町のビジネスホテル「徳山第一ホテル」を買収し、運営を開始した。さらに昨年5月には、フィットネス事業にも参入し、福岡市中央区天神3丁目に女性専用のパーソナルトレーニングジム「BiBiA(ビビア)」をオープン。将来的に多店舗展開も視野に入れているという。 同社では100周年めどに非石油事業の売上50億円規模を目指し、さらなる新規事業創出へと引き続き力を入れていく。
(写真左上)本社ビル (右上2枚)6階フロア会議室や応接室、倉庫をリノベーション (下)毎年1月に開催するインターンシップ 新社内制度本格始動新たな柱となる事業創出へ |
また同社は、このほど人事評価制度をはじめとした諸制度を大幅に見直すなど社内の組織風土改革に取り組んできた。昨年から業務振り返りシートや連絡事項など社内共有できる仕組みをつくり、実際に運用を開始し、人材育成を目的とした社内研修も充実させている。
階層別の研修のほか、若手社員向けに課題解決能力を高めるため、昨春からは新たな社員研修として「若増会(わかぞうかい)」をスタートさせた。また同じくして「増田ビジネススクール(MBS)」も開講。1年間のカリキュラムを組み、月に1回実施している。次世代を担うリーダー候補となる20代〜40代の社員が中心で、マネジメント能力や新規事業創出などスキルアップを図り、積極的に人材育成に力を入れている。 さらに100周年に向け、社内プロジェクトチームも昨夏から始動しており、経営理念の改訂などについてプロジェクトチームを中心に話し合いを進めている。社員1人ひとりが何かにチャレンジし、それを支援する制度なども組み入れ、より一層社員のモチベーション向上につなげていく狙いだ。
今夏、既存SSリニューアル
主力の石油事業では、セブンイレブンを併設したガソリンスタンド運営へと少しずつ業態移行している。「うきは千年店」や「202西の丘店」に加えて、既存店「サンロード春日サービスステーション」(福岡県春日市白水北)にもセブンイレブンを併設し、今夏リニューアルオープン予定。「効率的な運営を図り、コンビニ併設型店舗を増やし、次世代のスタンド運営を確立していく」とさらなる成長戦略を描く。 時代のニーズに合った幅広い事業展開で、地域住民の暮らしを支える「生活創造企業」をコーポレートアイデンティティとし、社員とともに新たな領域への挑戦を止めず、次のステージへとまい進する。
増田成泰 社長 ますだ・しげやす/長崎市出身。1971年10月28日生まれの48歳。慶應義塾大学商学部卒。趣味はランニング、読書 |
採用情報
募集職種/営業職、販売職
応募資格/2021年3月大学卒業予定者、既卒も可
採用予定/3人、中途採用あり インターンシップ/随時開催
問合せ先/TEL.0120-41-5506(採用係直通)
担当/管理部総務、採用担当
(ふくおか経済EX2020年)