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博多阪急(阪急阪神百貨店 )


亀井 潤一

博多阪急 店長

(㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員)

 

かめい・じゅんいち/大阪府吹田市出身。1963年4月20日生まれの61歳。慶応義塾大学商学部卒。87年4月㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。2006年有楽町阪急店長、09年㈱阪急阪神百貨店四条河原町阪急店長、11年阪神本店婦人服商品統括部長、12年阪急本店婦人服商品統括部長などを歴任し、14年4月執行役員に就任。19年同第3店舗グループ担当を経て、21年1月常務執行役員に昇格し現職に。趣味はゴルフ。今年4月念願だった長崎・軍艦島を初訪問

(写真)2023年秋に4段階に分けて改装した地下1階食品売り場。写真は中央ジュースバー跡に、売り場を拡大し移設した全国各地の銘菓・銘品を集めたセレクトショップ「銘菓銘品『日本の味』」前にて

 

顧客接点強化で“楽しさ九州No.1百貨店”へ邁進

 

23年度の売上高が前期比23%増、額にして約117億円もの増収で623億円となり過去最高を大きく更新したJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』。亀井潤一店長は「コロナ禍が明けて人の流れが戻り、特に昨年9月以降にインバウンド客が急激に増えたことが大きい。高額品需要の高まりも寄与した」と説明する。

今年度もラグジュアリーや昨秋改装した地階の食料品がけん引し、昨年2月から今年9月まで20カ月連続で同月対比売上高は過去最高を更新。「売上高は700億円近くに達する見通しだが、インバウンド依存ではなく、地元のお客さまにたくさん来ていただきたい」と、力を入れる館内イベントでは昨年好評だったコーヒー関連の催事やZ世代向けのイベントを企画するなど新たな顧客層の開拓に余念がない。

一方、店頭だけにとどまらない顧客接点の強化を図っている。近年は外商部門も増強し富裕層を開拓するほか、25年内には満を持して百貨店アプリをリリース予定だ。「デジタル活用で顧客解像度を上げ、お客さま一人一人の満足度を高めていきたい」。顧客とのつながりを強化しながら、〝なくてはならない楽しさ九州No.1百貨店〟に向けて邁進する。

 

 

 

DATA

博多阪急

所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1

TEL/092-461-1381

開業/2011年 3月

事業内容/百貨店業

売上高/623億円(2024年3月期単店)

従業員/約300人

 

㈱阪急阪神百貨店

本社/大阪市北区角田町8-7

設立/2007年10月

資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)

店舗/阪急本店、阪神梅田本店など15店舗

 

https://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

 

 

(ふくおか経済2024年11月号FACE)