FEATURE
博多阪急(阪急阪神百貨店)
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大西 秀紀
博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員)
おおにし・ひでき/大阪市出身。1963年4月17日生まれの57歳。立命館大学法学部卒。87年4月㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。2008年4月㈱阪急百貨店(現㈱阪急阪神百貨店)有楽町阪急店長、09年4月都筑阪急店長、10年4月神戸阪急店長、12年4月千里阪急店長を歴任。14年4月執行役員に就任し、ラグジュアリー商品統括部などを担当。18年4月常務執行役員に昇格し現職に。趣味はラグビー観戦で、昨年のW杯日本大会は8試合を観戦
来年3月に開業10周年、さらに地元への浸透を
来年3月に開業10周年を迎えるJR博多駅ビル内の百貨店『博多阪急』。開業以来、右肩上がりの成長を遂げてきた同店も新型コロナが直撃している。大西秀紀店長は「駅ビル百貨店のデメリットが露呈したとはいえ、地元への浸透が足りないことを痛感した。改めて、地元のお客さまの生活を豊かにする『楽しさ九州No.1百貨店』づくりにまい進していきたい」と語る。
コロナ禍、阪急阪神百貨店グループでは店頭商品を来店せずに購入できる独自のデジタル戦略を加速している。「いわゆるOMOの中でも、店頭での販売行為をオンラインに拡張する独特な取り組み」だ。博多阪急でもこの決済サービス『Remo Order』の導入を拡大するほか、全社員にモバイル端末を順次配備し、LINEなどを活用した接客『One to Oneコミュニケーション』も強化する。
一方、「デジタル戦略を生かすには、リアル店舗の魅力向上が重要」と強調する大西店長。今年度も7階の子ども服売り場を増床しベビー服を拡充するなど、地元ニーズに合わせた売り場づくりを継続する。「売り場も催事も地元の小さなニーズを丁寧に拾い続け、ファンづくりと現場力アップにつなげていきたい」と百貨店新時代における“新たな博多阪急”像を思い描く。
DATA
博多阪急
所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL/092-461-1381
開業/2011年 3月
事業内容/百貨店業
売上高/492億円(2020年3月期単店)
従業員/350人
㈱阪急阪神百貨店
本店所在地/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急うめだ本店、阪神梅田本店など16店舗
https://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/
(ふくおか経済2020年11月号FACE)