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南陽
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武内 英一郎
㈱南陽 社長
たけうち・えいいちろう/福岡市中央区出身。1958年12月28日生まれの58歳。、米国ベルモント大学経営学部卒。86年㈱南陽入社、90年取締役社長室長、同総務部長、同経理部長などを経て、97年に専務取締役経理部長。同業務部管掌兼総合経営企画室長兼内部監査室長、同産機営業本部長を務め、01年専務取締役管理本部長。08年社長就任。趣味は落語、ジョギング、水泳、筋トレ
ロボット、IOT に自然災害への対応を加えて進化
前期決算では経常利益が20億円に達し、当期純利益は過去最高の13億３７００万円を計上した。特に子会社はすべて黒字となり、利益面で大きく貢献。数年前から建機レンタルの子会社再編に取り組んだ成果が実を結んだ。
また、内部留保を着実に積み上げた上で、過去最高の53円を配当。昨春には配当性向を25％に引き上げ、利益水準に関わらず30円の安定配当を維持する方針を打ち出したが、前々期の40円をさらに上回る高配当を実現した。「株主や社員など、すべてのステークホルダーに喜んでもらえて、企業として存在価値を示せた」と武内社長の表情も明るい。
今後は労働力不足に伴う自動化の流れからロボットやＩｏＴなど新たな分野での取り組みを強化する。３月には大分市のメーカー・㈱戸髙製作所を子会社化。グループ傘下のメーカーとしては電子部品・半導体製造装置メーカーの浜村ユアツ㈲に続き２社目で、将来に向けて布石を打った。
一方では「この５年間で、台風を除き大きな災害が３回も起きた」と自然災害への対応をミッションに加えた。安定した利益を出せる経営体質を確立した㈱南陽。次の成長ステージに向けて基盤固めに動き出した。
ＤＡＴＡ
〒812-8556福岡市博多区博多駅前3-19-8 TEL 092-472-7331㈹ 創業／1950（昭和25）年5月 設立／1953年8月 資本金／11億8,187万円 事業内容／産業機器の販売、建設機械の販売及びレンタル 従業員／409人（連結） 売上高／318億3,600万円（17年3月期連結） 関連会社／㈱南陽レンテック、㈱南陽重車輌、共栄通信工業㈱、㈱戸髙製作所、浜村ユアツ㈲、南央国際貿易（上海）有限公司、㈱共立砕石所、NANYO ENGINEERING (MALAYSIA) SDN.BHD.、建南和股份有限公司