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医療法人福岡桜十字 桜十字福岡病院
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健診フロア拡充、新たな街づくりプロジェクトも始動
(写真)リニューアルした人間ドック・健診センター。広々としたキャパシティの中に温かみと上質感を感じる空間、それに独自の検査体制と洗練されたサービスを提供する |
2021年5月に人間ドック・健診センターを拡張リニューアルし、配慮した感染対策と充実のキャパシティのもと、検査体制とサービスのさらなる進化を遂げた。一方で24年の開業を目指す新たな街づくりプロジェクトも始動するなど、これからの地域医療の在り方を具現化する取り組みにも注目が集まる。
2階を健診専用フロアにリニューアル
リニューアルした人間ドック・健診センターでは、それまで2階でスペースを共有していた外来診療を3階に移し、2階を全て健診専用フロアにすることで、スペースは1.5倍に拡大。外来とフロアを分けたことで感染症対策も万全を期すなど、安心して受診できる環境を整えた。
スペース拡張に伴い、胃カメラ、バリウム、エコーなどの検査機器を増設したほか、専用ラウンジでは、胃部検査の受診者にランチメニューとして病院1階のカフェ「rejoyce(リジョイス)」で作った「低糖質ハンバーグランチ」を提供する新サービスも開始。ゆとりと上質感を兼ね備えた空間づくりとともに、迅速な検査体制とホスピタリティの充実を図っている。
3月からは個人・団体ともに専用webサイトからの予約も可能となり、利便性はさらに向上した。「受診者数はリニューアル前と比べ130%に伸びた。受診者からのアンケートデータをもとにこれからも常に改善や導入を行い、受診者が快適に過ごせるように取り組んでいく」と同病院。「桜十字博多駅健診クリニック」との2拠点体制による受診者の相互利用、外来と連携した2次検査などのフォロー体制など、ハード、ソフトとも独自の施策で支持を獲得してきただけに、今後も受診者目線の健診施設に向けさらなる進化を目指す。
また同じ予防医学の観点として、産業保健活動にも注力する。健康診断の受診勧奨・保健指導から、就労判定、健康に関するセミナーなどの啓発、安全衛生や長時間労働に関する相談まで、産業医と保健師がチームを組んで支援していくほか、メンタルヘルス不調者への面談や休職・復職支援、ストレスチェックについては、心療内科を専門とする医師と臨床心理士が連携して対応にあたるなど、職場環境や企業の要望に応じた産業保健プランを提案している。
(写真)建設が進む福岡市中央区大手門の「りすのこ‐Reすのこ‐プロジェクト」の完成予想図 |
大手門の簀子小跡地開発事業始動
来年には病院開業10周年を迎える。これまで医療・介護事業の拡大という実績に留まらず、けご病院(2017年8月)、花畑病院(18年4月)、原田病院(同年9月)の3病院の経営を引き継ぐなど、県内の地域医療を守る受け皿となった功績も大きい。
そして2021年11月安全祈願祭を執り行い、未来の地域医療のあるべき姿を創造する新プロジェクトも始動した。それが福岡市中央区大手門の小学校跡地を活用した再開発事業「りすのこ‐Reすのこ‐プロジェクト」だ。桜十字グループとJR九州グループが共同で開発を進める同事業では、約8560㎡の敷地の中に、「桜十字大手門病院」をはじめ、住宅型有料老人ホーム「ホスピタルメント大濠公園」などの高齢者施設棟、さらに体育館、芝生広場などを整備。地域の賑わいや魅力づくり、災害対策を具現化した新たな街の姿として、2024年1月の開業を目指している。
医療機関は地域の公器であり、地域の必要を満たしてこそ、その存在意義が見出される。これからも同法人は地域密着の医療・福祉集団として、地域住民の健康維持・増進と街の発展に寄与し続ける。
(写真)「すのこアートプロジェクト」と称し、工事現場の壁面には近隣住民から募集したイラスト・写真を展示している |
【DATA】
所在地/〒810-0004 福岡市中央区渡辺通3-5-11
TEL/092-791-1120
(人間ドック・健診総合窓口)FAX/092-791-5650
開設/1973年
診療科目/内科・循環器内科・消化器内科・脳神経内科・放射線科・リハビリテーション科・糖尿病内科・呼吸器内科・漢方内科・婦人科
病床数/入院病棟199床、老健100床
関連施設/桜十字博多駅健診クリニック、けご病院、花畑病院、原田病院
(有料老人ホーム)ホスピタルメント福岡天神、ホスピタルメント桜十字博多(介護事業)デイケアセンター、リハビリ型デイサービスLet’sリハ、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、居宅介護支援
URL/https://www.sj-fukuoka.or.jp/
(ふくおか経済EX2022年)