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全教研
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中垣 一明
㈱全教研 社長
なかがき・かずあき/久留米市出身、1951年3月12日生まれの65歳。サンフランシスコ州立大学大学院で教育学を専攻、博士課程まで進む。その後、カリフォルニア州立ソラノ大学で5年半にわたって教鞭をとり、学科長を務める。帰国後、福岡大学、久留米大学講師を経て90年10月社長に就任。趣味は旅行。2008年の発足時から福岡ブルガリア共和国友好協会の副会長を務める
(写真右下)プログラミング教育の普及に向け、業務提携した台湾の「SHA YANG YE社」との調印式で、駆け付けた現地(桃園市)の市長と固い握手を交わす中垣社長。右端がSHA YANG YE社の蔡逢春CEO
強化するアジア戦略を新たな収益基盤に
今春から海外戦略が本格化している。その核となっているのが自社開発したプログラミング教育の普及だ。きっかけとなったのは全教研が提供するプログラミング講座「プログラミング道場」。これに着目したマレーシアのマハティール元首相が、日本の優れた学びのシステムを自国に取り入れようと、同社に地元のIT企業「ドリーム・エッジ社」を紹介。これを機に現地の公教育の場や民間スペースなどを活用したプログラミング講座が始まった。
同様にベトナムでも現地企業との提携で8月にダナン、11月にはハノイ、さらに台湾でも10月にパートナー契約を結んだ国内有数のギアメーカー「SHA YANG YE社」が、台北市に開設したロボット展示施設でのプログラミング教室が間もなくスタートする。現在はタイやシンガポールからの引き合いもあるほか、インドやスリランカなど南西アジア地区の担当として経産省に出向する同社社員のネットワークによる新たな需要開拓にも大きな期待が膨らむ。
少子化による市場縮小で優勝劣敗が進むと予想される学習塾業界。得意のコンテンツ力を生かしたアジア戦略は、新たな収益の柱としてさらなる発展が見込まれている。
DATA
所在地/〒810-0042 福岡市中央区赤坂1-15-9
TEL/092-718-0080
創業/1962年7月
設立/1977年3月
資本金/1億円
事業内容/学習塾の経営
従業員/280人
売上高/45億3,431万円(16年9月期)
拠点/(学習塾)福岡、佐賀、大分、長崎、山口で68教室
関連会社/㈱インフィニットマインド
(ふくおか経済 2016年11月号FACE)