FEATURE

TheFace2023

九州DTS


野田 一雄

㈱九州DTS 社長

のだ・かずお/大牟田市出身。1959年12月7日生まれの63歳。三池高等学校卒。1980年日本電信電話公社(現NTT)に入社。その後NTTデータを経て2008年にNTTデータ九州へ転籍。13年には取締役金融基盤事業部長に就任、一貫して金融システムの構築に従事した。21年㈱九州DTSに代表取締役社長として入り、法人・金融・保険・通信と幅広く采配を振るう。趣味は登山、ウォーキング、ゴルフ
(右下写真)博多まちづくり推進協議会に加盟し、地域の清掃活動に協力

地元密着の姿勢で発展、ニアショア開発も拡大中

SI大手の㈱DTSからグループ会社として独立し、福岡でシステム開発を手掛けて23年。「地域に密着した幅広いビジネスで、地元の期待に応えたい」という思いは創業当初と変わらない。今年4月には、地場新規案件を担うため薬院にオフィスを設けた。再生可能エネルギーを活用する環境配慮型ビルで、DTSグループが目指すSDGsの取り組みにも合致している。
昨年新設した、首都圏の開発案件を受託する「博多ニアショア開発センター」も順調に拡大しつつある。約10年前からニアショア開発に取り組み、現在は事業構成の約半分を占めるまでに成長。福岡から首都圏の大型プロジェクトに参画できることは、地元の雇用を促進し、高度なSEの育成につながる点でメリットも大きい。今後、ガバメントクラウド(行政システムの標準化)案件の増加や、経済安保対策で海外に外注する「オフショア」から地方に外注する「ニアショア」へ切り替える企業が増えることが見込まれ、需要拡大に備えて設備拡充を進めている。
また、「最新のデジタルソリューションに関するノウハウを社内に蓄積することで、DXを推進する企業をお手伝いさせていただきたい」と力を込める野田社長。今後も技術力をもって顧客の信頼を築いていく。

DATA
所在地/〒812-0011 福岡市博多区博多駅前2-19-24 大博センタービル7F
TEL/092-401-7575
設立/2000年10月
資本金/1億円
事業内容/法人・金融・保険・通信の分野におけるシステム構築、アプリケーション開発、運用アウトソーシングサービスなど
従業員/145人
売上高/29億6,800万円(2023年3月期)
拠点/第1開発拠点、第2開発拠点、薬院オフィス
関連会社/(グループ会社)DTSグループ ㈱DTS、㈱DTS WEST、日本SE㈱など16社

https://www.q-dts.co.jp

(ふくおか経済2023年11月号FACE)