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九州旅客鉄道
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古宮 洋二
九州旅客鉄道㈱ 社長
ふるみや・ようじ/行橋市出身。1962年11月26日生まれの60歳。九州大学工学部卒。85年4月日本国有鉄道に入社、分割民営化に伴い87年4月JR九州へ。2002年鉄道事業本部新幹線開業準備室長、06年運輸部長、10年営業部長、12年取締役総務部長、16年常務取締役鉄道事業本部長兼北部九州地域本社長、19年取締役専務執行役員同本部長兼同地域本社長、20年同総合企画本部長を経て、昨年4月に社長就任。趣味はゴルフ
まちづくりと事業領域拡大で九州の持続的発展に貢献
2022年度からの中期経営計画で『成長軌道への復帰』を目標に掲げる九州旅客鉄道㈱(JR九州)。その初年度は運輸サービス事業の黒字化や駅ビル、ホテルなどの好調で営業利益が想定を上回る大幅増益となった。古宮洋二社長は「鉄道を担う企業としての使命を果たすとともに、まちづくりと事業領域拡大で九州の持続的発展に貢献していきたい」と展望する。
今年度は中計の重点戦略の一つである『豊かなまちづくりモデルの創造』の大型プロジェクトが大きく進展する。西九州新幹線の開業でにぎわう長崎ではJR長崎駅ビルの増床部分として11月にアミュプラザ長崎 新館とオフィス、来年初頭に長崎マリオットホテルを開業。ここ福岡では福岡東総合庁舎跡地にオフィスを整備し、天神に近い簀子小学校跡地に商業施設や有料老人ホームを開発。28年末完成に向けて線路上空を活用した「博多駅空中都市プロジェクト」も開始している。
また、今年8月には、豪雨で被災した日田彦山線添田駅~夜明・日田駅間をBRT(バス高速輸送システム)として開業した。中長期的には非鉄道事業の収益を75%まで拡大する方針だが、「今年度から新技術の開発にも積極投資するなど、社会課題解決に向けて『未来の交通』を創り上げる」方針だ。
DATA
所在地/〒812-8566 福岡市博多区博多駅前3-25-21
設立/1987年4月
資本金/160億円
事業内容/旅客鉄道事業、不動産業(賃貸・分譲)、旅行業 他
従業員/7,311名(2023年4月現在)
営業収益/3,832億4,200万円(2023年3月期連結)
拠点/(地域本社)北九州 (支社)東京、長崎、大分、熊本、鹿児島、宮崎
関連会社/JR九州グループ会社47社
(ふくおか経済2023年11月号FACE)