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TheFace2007

九州三井アルミニウム工業


蓮尾 勇次

九州三井アルミニウム工業㈱ 社長

はすお・ゆうじ/大牟田市出身、1951年4月7日生まれの56歳、九州大学工学部化学機械工学科卒。75年4月、三井アルミニウム工業㈱(現、九州三井アルミニウム工業㈱)入社後、技術本部企画調査グループリーダー課長、九州営業所副所長、企画管理グループリーダー部長、企画管理室長、取締役管理部長、常務、専務を経て、今年6月社長に就任。趣味はゴルフとカラオケで、カラオケは自称「シングル」の歌声だという

アルミの可能性追求し「ものづくり」No.1企業へ

来年、設立20周年を迎える九州三井アルミニウム工業㈱。節目の年を前に、川井洋一前社長からバトンを受け、蓮尾勇次新社長の下、新中期4カ年計画がスタートした。
「2010年までに売上高280億円、経常利益10億円を目指している。4年間で全国から90人採用する計画で、次世代に技術をしっかりと継承し、技術特化型で拡大成長戦略に取り組んでいく」と柔和な表情ながらも、力強く決意を示す。
今年6月には「鋳物第3工場」が完成。ここでは、大手半導体製造装置メーカーと共同開発した半導体製造装置用アルミ鋳物製真空容器「鋳物チャンバー」を製造している。現在、国内では同社しか製造できないため、全国からの増産要請に応えるべく、フル稼働で対応している。
また、「主力の高純度アルミの増産が大きなポイントになる」と説き、来年3月の稼働を目指し、高純度アルミを生産する「精製第2工場」も建設中だ。受注状況の推移を見て、第二期工事も視野に入れるなど、事業展開に拍車が掛かる。
いまや自動車をはじめ、半導体などさまざまな分野で使用されるアルミ。新たな四半世紀に向け、限りない可能性を秘めるアルミを追求し、IT社会を支えるものづくりを担う企業へと今、大きく一歩を踏み出す。

DATA
所在地/大牟田市四山町80番地
TEL/0944-53-3590
設立/1989年2月
資本金/13億5000万円
事業内容/アルミニウム精製品、加工品の製造
従業員数/330人(社員180人、パート、協力会社150人。2007年4月1日現在)
売上高/212億200万円(07年3月期)

http://www.kmac-web.com

(ふくおか経済2007年11月号FACE)