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TheFace2009

中村学園


中村 量一

㈻中村学園 理事長

なかむら・りょういち/福岡市出身、1947年1月25日生まれの62歳、慶応義塾大学経済学部卒。70年に㈱福岡相互銀行(現西日本シティ銀行)に入行。80年4月に(学)中村学園理事に就任し、90年10月副理事長を経て、93年9月理事長に。福岡青年会議所では第35代理事長を務めた。08年11月藍綬褒章を受章
(写真)新広場に設置されたモニュメント(半田富久氏作,作品名「三つの力」)の前で中村理事長

開校50周年に向け女子高を省エネ・耐震の新校舎に

来年開校50周年を迎える中村学園女子高校では、講堂を併設した6階建て新校舎の建設が進む。その規模もさることながら、省エネ・環境に配慮した設計や学校基準をワンランク上回る耐震構造など、まさにこれからの時代に相応しい学び舎となりそうだ。新講堂で来秋開かれる50周年記念式典にはその勇姿を見せてくれるだろう。
一方、大学キャンパス内には今秋、新しいランドマークが誕生した。昨年完成したばかりの「西2号館」の北側に新広場が完成。各施設に隣接した立地で、キャンパス内を結ぶハブ的な役割を担う。広場にはベンチが並び、ブックストアもオープン。早くも学生たちの憩いの場となっている。
激変する就職戦線や公立高校の無償化問題など、私学教育を取り巻く環境は厳しさを増している。「いかに魅力ある教育を続けていくかがカギになる。目の前の一人ひとりを大切にする、きめ細かい教育を進めたい」と同理事長。流通科学部ではビジネスで英語・中国語・韓国語を自在に使えることを目的とした語学特別奨学生制度の創設を計画し、また1つ存在感を示そうとしている。生まれ変わる女子高校には学園祖・中村ハル氏考案の階段教室を持つ示範室(調理実習室)も設置する。逆円錐形の示範室はひときわ存在感を示すことだろう。時代に合わせて姿を変えても、建学の精神に培われた同学らしい輝きを失うことはない。

DATA
所在地/〒814-0198 福岡市城南区別府5-7-1
TEL/092-851-2531
設立/1953年12月
大学/中村学園大学・大学院、短期大学部
高校/中村学園女子高校、中村学園三陽高校
中学校/中村学園女子中学校、中村学園三陽中学校
幼稚園/あさひ幼稚園、壱岐幼稚園
保育園/おひさま保育園
給食事業/中村学園事業部(事業所226カ所)
教職員数/約400人

http://www.nakamura-u.ac.jp/ (中村学園大学、短期大学部)
http://nakamura-njh.ed.jp/ (中村学園女子高校、中学校)
http://www.nakamura-sanyo.ed.jp/ (中村学園三陽高校、中学校)

(ふくおか経済2009年11月号FACE)