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㈱関家具
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商品開発・販売力強みに世界へ羽ばたく家具会社に
世界有数の家具産地・大川から生まれた売上100億円越の家具会社。昨年は、高付加価値家具・無垢一枚板テーブルの増産を図り、第2自社工場を開設し、全国的にショールームも拡大。商品開発力、販売力を強みに、発展を遂げている。
代官山にイタリア製ソファ専用ショールーム
東京・代官山駅南側の一等地に、同社こだわりのイタリア製ソファブランド「フェデリコ」専用ショールーム1号店がオープンする。
フェデリコは、イタリアの歴史ある貿易都市・バーリで、デザインから革の選定、製造など商品化に至るすべてを現地で手掛ける高級ソファブランドだ。立ち上げは関専務が1999年から現地に赴き、日本の住環境、日本人の体形に合う日本仕様のイタリア製ソファとして、独自の製品を構築してきた。工程段階に応じて、それぞれ専門の職人に依頼し、国内で約2000店舗ある販売網と商品開発力を強みに、現地で信頼と実績を積み重ねてきた。関専務は「イタリア製ソファの良さは、柔らかく美しい色が特徴の革。そしてモデリストの優れたセンスと職人の技術により、世界トップクラスの魅力ある商品が出来上がっている」と説明する。既製品ではない、細かいデザインや座り心地の細部に至るまでこだわったソファは「ほかにはない上品なくつろぎのソファ」として国内で高い評価を得ている。
多種多様な製品開発を目指し、世界中を飛び回る関専務に代わって、フェデリコの事業を2000年に引き継いだのが、春田営業本部長。「専用ショールームをオープンすることは長年の夢だった。代官山という一等地を獲得でき、さらなるブランド力向上と販売力を高めることができる」と喜びを語る。
イタリア製ソファブランド「Federico(フェデリコ)」 |
そのほか全国に6店の専用ショールーム「MOKUBA」を持つ無垢一枚板テーブルや、厳選自然素材にこだわったナチュラルマットレスブランド「sembella」、座り心地を追及したオフィスチェア「Ergohuman」など、さまざまな自社ブランドを立ち上げている同社。その理由として「バブルが弾け“作れば売れる”時代は終わった。現在、消費者は商品を選ぶ時代であり、その目も肥えている。需要があり、本当に選ばれる家具づくりが必要だ」と春田部長は分析する。
大川市幡保のショールーム「大川デザインミュージアム」。6月に増床リニューアルオープンする |
インターンシップ生を募集「意欲ある人材とともに励みたい」
「家具会社で働く以上、ブランドをつくりたかった」と声を揃える両者。「やりたい仕事を思いっきりやりなさい。責任は私が取る」という関文彦社長のバックアップの下、2人のような活力あるスタッフを主軸に同社は勢いを増している。
「商品開発から製造、販売、仕入れ、販促など、当社ではさまざまな経験を積むことができる。実際に働いて互いに理解を深めた上で、意欲のある人とともに励みたい」と関専務。同社ではインターンシップ制度を導入し、新卒・中途を含めて、毎年約20人の人材を採用している。
2012年度では遂に売上100億円を突破し、今後もさらなる成長を目指す同社。家具産地・大川から、国内、世界にともに羽ばたく人材を求めている。
企業DATA
所在地 〒831-0033 大川市幡保201-1
TEL 0944-88-3515
FAX 0944-88-3351
URL http://www.sekikagu.co.jp
創業 1968(昭和43)年4月
設立 1982年11月
資本金 1億4,000万円
事業内容 家具・インテリア・住関連商品企画販売
従業員 253人
売上高 104億円(2013年5月期)
拠点 ショールーム:東京都4店舗、横浜市1店舗、大阪市1店舗、大川市2店舗、大牟田市1店舗、福岡市1店舗
営業所 東京、大阪
関連会社 ㈱関家具カーゴ、㈱大川デザインミュージアム、㈱関家具工房木馬
採用情報
募集職種 総合職(営業、業務、管理、企画、開発)
採用予定 20人
問合せ先 TEL.0944-88-3346
担当 中島
(ふくおか経済EX2014年)