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㈱西日本シティ銀行
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グループの総力を結集した“領域拡大・質的発展”で
地域に貢献
2004年10月に旧西日本銀行と旧福岡シティ銀行が合併して誕生した㈱西日本シティ銀行。創立10周年を迎えた14年度からの中期経営計画『New Stage 2014~汗をかこう~』では、顧客や地域のために、グループの総力を結集し、さらなる成長を図る「領域拡大・質的発展ステージ」と位置付ける。
さらに質の高いサービス提供へ
合併以降、国内トップレベルのサービスを地元で提供する『九州No.1バンク』を目指し、先進的な商品・サービスを投入してきた同行。同時に公的資金完済や地銀共同システムへの移行など合併に伴う諸課題を解消し、地銀同士の合併で貴重な成功事例と評価されるまでになった。
「領域拡大・質的発展ステージ」と位置付ける現中計では、人間力の向上(人財戦略)、「考える営業」の定着(組織戦略)、「まるごとサポート」の充実(チャネル戦略)、営業領域の拡大(エリア戦略)の4つを基本戦略とする。中でも、総合金融力のさらなる追求に向けて力を入れるのが、企業や個人のライフステージから生じるさまざまなニーズに応じて、最適なサービスを提供する「まるごとサポート」の充実だ。
企業向けでは、企業ステージに応じたサポートや、成長ビジネス専門のサポートなど、多様なニーズに包括的かつきめ細かに対応。昨年9月には、九州大学が有する知財の事業化を支援する「QB第一号ファンド」を設立し、今年2月に第一号案件に出資した。13年に6次産業化ファンドで全国初の投資を実行した「NCB九州6次化応援ファンド」は地域金融機関として最多となる9件目の出資を
決定している(今年1月現在)。
一方、個人向けでは、世代やライフスタイルの違いに応じた、さまざまな視点から商品・サービスを開発。昨年4月に女性の感性を取り入れた新デザインの生体認証ICカードの発行を開始したほか、家族全員の取引内容に応じて特典を提供するポイントサービス「NCB家族割」や、スムーズな資産承継・相続を支援する「相続まるごとサポート」を開始した。
旧熊本支店を建て替え、昨年12月に完成した熊本営業部ビル |
営業領域を拡大、店舗機能も強化
また、地元・福岡での熾烈な競争で培われたサービスの県外への積極展開に向け、店舗機能の強化も図っている。13年の下関支店や宮崎営業部に続いて建て替え、昨年12月に始動した熊本営業部(旧熊本支店)には、中九州から南九州を統括する戦略拠点に適した人財、医療・農業や国際ビジネスに精通した専担者などを配置するとともに、ビル内には子会社の西日本シティTT証券㈱をはじめ、保険やリース、不動産を取り扱う親密会社が入居し、多様なコンサルティング機能を提供する。
今年2月には、福岡市中央区の大名支店ビルに地元起業家を応援する「NCB創業応援サロン」や相続に関する相談窓口「NCB相続プラザ」を新設し、既設の資産運用相談窓口やほけんプラザ、ビジネスサポートセンターなどと併せて、「まるごとサポート」機能を強化した。今後も、地域ごとの特性に応じた特徴ある機能を備えた店舗を展開していく方針だ。
昨年12月には福岡県と「地方創生に関する包括協定」を締結 |
持ち株会社の設立に向けて
地域の大型開発プロジェクトやインバウンド増加への対応、自治体の地方創生に向けた取り組みにも積極的な関与を図る同行。さらにグループ総合力を強化する観点から、今年10月を目処に株式移転による持ち株会社の設立を検討。グループ経営管理態勢の再構築を図り、人口減少と超高齢社会の到来など、目まぐるしい環境変化に対応し、顧客や地域へのさらなる貢献を目指している。
同行のキャラクター「ワンク」 |
企業DATA
所在地 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-1-1
TEL 092-476-1111㈹
設立 1944年12月
資本金 857億円
事業内容 普通銀行業
総資産 8兆4,421億円
代表者 谷川浩道
従業員 3,871人
出先 (店舗)福岡、佐賀、長崎 熊本、大分、宮崎、鹿児島、山口、広島、岡山、大阪、東京 計190店
関連会社 ㈱NCBリサーチ&コンサルティング、西日本シティTT証券㈱、九州カード㈱、西日本信用保証㈱、㈱長崎銀行 他
URL http://www.ncbank.co.jp
※数字はすべて2015年9月末時点、銀行単体
採用情報
募集職種 一般銀行業務(総合職・地域総合職・地域特定職)
応募資格 総合職・地域総合職は四大卒以上、地域特定職は短大・専門卒以上卒
採用実績 2016年度189人 (大卒188人、短大卒1人)
問合せ先 TEL. 092-461-1774
担 当 人事部 人事グループ
(ふくおか経済EX2016年)