FEATURE

ふくおか経済EX 2014

㈱玉屋


持続的成長に向け「動」で活路を拓く

福岡・佐賀県で16店舗のパチンコホールを展開し、昨年は企業として還暦を迎えた。これまで数々の経験を積み重ね、さまざまな難局を乗り越えてきた強みを活かし、今後も何事にも前向きに動いていくことで新たな活路を見出し、そして存在感を示していく。

停滞は衰退−、今年のスローガンは「動」

「たかがパチンコ屋、されど玉屋」。まさにこの言葉に玉屋のありたい姿が集約されている。今年の運営指針を「動」としたのは、「成功の反対は失敗ではない、何もしないこと」という言葉があるように、とにかく成功に向け、動いて道を拓くという強い意志の表れに他ならない。
4月からの増税に加え、カジノ法案が国会通過の現実味を帯びてきた今、パチンコ業界を取り巻く環境は大きく変わろうとしている。「されど玉屋となるのか、ただの玉屋となるのか。その分岐点に立っている」と経営幹部は口をそろえる。停滞は衰退。持続的成長に向け常に前を見据えて動き続けることで強い組織を目指す。

組織活性化に向けた多彩な人材育成と評価制度

組織力強化に向け最も注力するのが人材の育成・確保だ。同社では定期採用に加え、近年は既卒・第二新卒、中途採用も実施。より門戸を広くし優秀な社員の確保に努めている。
その一方で入社後も充実したキャリアアップ研修や階層別研修に加え、仕事の成果を公平に評価する人事制度や待遇面でのサポートなど、社員のモチベーションや主体性を引き出す社内環境の整備にも取り組む。またサービスマイスターという資格制度も導入し、日頃から社員同士が接客への意識を高め合うことで、業界を代表するハイレベルな接客サービスを実現しているのも大きな特徴だ。

社会貢献事業の一環として続ける児童福祉施設への寄付活動(写真は福岡市立あゆみ学園の緒方久美子副園長に目録を渡す渡邉社長)

地域との共存共栄、社会貢献活動通じ高まる存在感

創業以来掲げてきた「地域との共存共栄」を精神とする営業展開は、同社を語るうえで欠かすことはできない。これまで時代やユーザーが求めるニーズに合わせ、店舗形態こそ変化してきたが、変わらずあるのは「店舗を通じて新たな街づくりに貢献していく」ということ。展開する16店舗では、それぞれがその地域の景観と特性に配慮した店づくりや情報発信を行うことで、地元に愛される身近な娯楽ゾーンとしての役割を果たしている。
また、さまざまな地域貢献活動による社会的評価も高い。各店で集まった「募金」「募玉」という来店客の善意を基にした児童福祉施設への寄付活動は年10カ所以上を数えるほか、ペットボトルのキャップを世界中の子供たちのワクチン購入に役立てるエコキャップ活動では、圧倒的な集客力を誇るデパートや大型商業施設などに次ぐ県内5位の回収数(2014年1月実績)を記録するなど、地域住民やユーザーを巻き込んだ活動は年々規模を拡大。加えて定期的な交流イベントのほか、青少年育成を目的としたスポーツ振興への協力・支援なども積極的で、その功績は数えたら切りがない。
「おかげさまで当社は取引金融機関などから企業としての信用をいただいている。厳しい経営環境は続くが、適切な判断と迅速な行動でこの難局を乗り越えなければならない。経営陣だけでなく社員一人ひとりがこの気持ちを持ち、常に考えて動くことが重要だ」と気を引き締める渡邉社長。玉屋グループの真価が発揮される今後に注目が集まる。

渡邉博春社長(左)と岩見吉朗会長

 

企業DATA
所在地 〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL 092-718-3330
FAX 092-718-3331
URL http://www.tamaya.gr.jp
創業 1953年8月
設立 1991年2月
資本金 3,000万円
事業内容 パチンコ店の経営
年商 500億円
代表者 渡邉博春
従業員 500人
店舗 (福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店(飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)みやき店、唐津店、伊万里店

採用情報
将来の店舗展開に向けた優秀な人材を確保するため、2001年度から定期採用を開始。そして有能な人材を育成する充実した研修体制のもと、社員の自主性を生かした「ボトムアップ型」の経営を推進している
募集職種 店舗運営スタッフ(幹部候補生)
応募資格 大学卒業見込者、大学既卒者(卒業後5年以内)
受付期間 随時
問合せ先 TEL.0120-555-692(専用ダイヤル)
採用専用アドレス soumu@tamaya.gr.jp
担当 総務部 岩崎
※詳しい募集要項はホームページに掲載中
http://www.tamaya.gr.jp/recruit.html

(ふくおか経済EX2014年)