FEATURE

TheFace2012

㈱富士通九州システムズ


川田 敏郎

㈱富士通九州システムズ 社長

海外SaaS事業本格化へ、専門部署も新設

ソフトウェア開発九州最大手の㈱富士通九州システムズ(FJQS)。4月に一〇〇%子会社の㈱富士通九州システムサービスを設立、九州地場の顧客に向けたビジネスを強化するとともに、将来的には新領域への進出も目指す。
クラウド時代に対応すべくSaaS商品のリリースも進む。POS導入の量販店に向けたクレジットカード信用照会代行サービス、中小規模ホテル向けの予約受付・売掛管理ソリューションなどラインアップも充実してきた。また、施設園芸向けの環境制御システムも来年度から製品化予定だ。
一方、海外で実施してきた新ビジネスの試行研究も実を結びつつある。中国では安全運転とエコドライブの運行評価システム「TRIAS/TR‐es」が今年度中の提供開始を予定されているほか、韓国では飼育牛の発情を検知する「牛歩SaaS」が有償化され実ビジネスに移行する。これらに併せて、8月には海外のSaaSビジネスについて横断的に支援する専門部署「グローバルSaaSビジネス推進室」も新設した。加えて来春の新入社員には外国人が3人おり、今後も外国人採用は続けていくという。
九州からグローバルへと、同社ビジネスが広がっていく。

DATA
所在地/〒814‐8589 福岡市早良区百道浜2‐2‐1 富士通九州R&Dセンター
TEL/092‐852‐3100
設立/1981年7月20日
資本金/3億円
事業内容/ソフトウエアの開発、サポート、販売
売上高/382億円(2012年3月期)
従業員/1,490人
拠点/東京、横浜、幕張、大阪、大分、熊本、佐賀、長崎、宮崎
関連会社/㈱富士通九州システムサービス(100%出資子会社) FQSポーランド(100%出資子会社)
http://jp.fujitsu.com/group/kyushu/

(ふくおか経済 2012年11月号FACE)