㈱ヒューマンテクノシステム

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創業15周年、「人財」を武器にさらなる飛躍の年へ

ソフトウエア開発、ソリューション販売を展開する㈱ヒューマンテクノシステム。近年では各種パッケージ販売に注力し、事業を拡大している。今年6月には創業15周年を迎え、新たなステージへ進化を続ける。

（写真下段・左から）社員研修風景。ETロボコン2011九州地区大会で金賞を受賞。ビジネスシヨウの出展ブース。さらなる成長を目指し、社員一丸となり力を発揮していく

自社製品拡販で事業の柱に

1997年の創業以来、金融機関、鉄道会社向けオンラインシステムの開発などを中心に幅広い業務領域で成長している㈱ヒューマンテクノシステム。事業拡大に伴い、昨年11月に名古屋支店を開設。また私募債9000万円を発行し、経営力の強化を図った。品質マネジメントシステム（QMS）の国際規格「ISO9001:2008」認証も今年1月31日付で取得し、着々と土台を固めている。
これまで業界の潮流を見定め、着実に成長を遂げてきた同社がさらなる発展を期して開発した自社商品、それが金融機関の事務処理向けの基盤ソフトウエアシステム「IFS（イメージファイリングシステム）」だ。これは、営業店で発生する多種多様な伝票や書類などをイメージ取得し、PCで一元管理が可能となる業務処理システムである。増住事業企画室長は、「後方事務の削減や厳正化、紙保管スペース削減、問い合わせ事務への瞬時対応など省力化が図れ、バックオフィスの集中化においては、ハードウエア、ソフトウエアの共有化により、投資コストの抑制や要員の複数業務対応、操作性の統一などが可能になる」とその優位性を語る。徐々に問い合わせも増えてきており、「第一号のお客さまが、3月初旬から順調に運用開始した。導入決定からわずか1カ月半という短い期間だったが、これまで蓄積したノウハウと技術力で、無事運用にこぎつけることができ、評判も上々」と胸を張る。2013年3月までに、10ユーザーへの販売と同システムをベースとした新規アプリケーションの開発を行い、14年3月までに新規30ユーザーの獲得を目指す計画で、事業の柱にするべく営業を強化している。「今後は医療の紙カルテのイメージ閲覧システムなど、金融以外のアプリケーションによるサービス事業も考えていきたい」と意欲的だ。

新たなステージへ社員研修と採用活動に注力

今年6月に創業15周年を迎える同社では、2012年を「飛躍の年」と位置づけ、「新たなステージを推進する原動力は“人財”」と研修や人材育成にも積極的に取り組んでいる。①顧客に対するコアコンピタンス（競合他社に真似できない核となる能力）技術とプロジェクト管理技術の習得、②人間力の向上をテーマに社員研修会を毎月１回実施。また、個人のキャリア形成を支援する「個人目標の設定と評価」の仕組み、社員が経営者の視点で会社を考えるディスカッション研修など充実した内容になっている。
さまざまなプロジェクトを手掛けている同社では、新卒採用と並行して、経験豊かな即戦力のシステムエンジニアを求めている。「事業を一緒に大きく育てたいという意気込みと夢にあふれる人材を採用したい」と語る菊池社長。12年度は新卒8人と中途5人以上の採用を予定しており、将来的な分社化構想も視野にその勢いは増すばかりだ。
「ITのプロとしてお客さまに貢献するActive（行動的）でCreative（創造的）な会社」を目指し、業界を牽引する㈱ヒューマンテクノシステム。次の節目である20周年、そしてその先へと日々進化を続ける。

菊池 文彬 社長 きくち・ふみもり／熊本市出身。1941年12月17日生まれの70歳。九州大学理学部卒。趣味はゴルフ、旅行

企業DATA
所在地　〒812-0018 福岡市博多区住吉2-2-1スクエア博多イースト2F
ＴＥＬ　092-271-5810
ＦＡＸ　092-271-5814
ＵＲＬ　http://hits.kkhts.com/
設立　1997年6月
資本金　7300万円
事業内容　ソフトウエア開発、ソリューション販売
年商　12億8000万円（12年3月期見込み）
代表者　菊池文彬
従業員　130人（12年2月）
出先 （事業所）東京（支店）名古屋
関連会社　㈱HTSネットワークス、合同会社GCB（グローバル・コミュニケーション・ブリッジ）、㈱イーソリューション

採用情報
募集職種　セールスエンジニア、システムエンジニア
応募資格　金融システム経験者
採用予定　5人
問合せ先　TEL.092-271-5810
担当　総務部　菊池

（ふくおか経済EX2012年）