FEATURE

ふくおか経済EX 2010

㈱サニクリーン九州


ニーズに呼応し進化続ける清潔快適提案企業

(写真)久留米市梅満町の物流センター

物流拠点一新し多様化に対応

㈱サニクリーン九州は昨年、久留米市梅満町の物流センターを一新した。同センターは併設の関連工場と合わせ1万5,000㎡超の敷地を有し、沖縄を除く九州各地の営業網に商品を供給する物流拠点。93年7月の開設以来初の見直しで、田島専務は次のように説明する。「以前は立体自動倉庫だったが、ニーズの多様化でアイテム数が増え商品の出し入れに時間がかかっていた。平面的な作業環境に改良して効率化を図った」。7,200㎡の本館倉庫の改良に加え、1,200㎡の別棟も建設。新館倉庫には洗剤類などの日用消耗品を移し、効率的な作業環境を整えた。
また、これに伴いソフト面も刷新した。リアルタイムで在庫分析できるシステムを導入し「売れ筋商品も把握でき、必要な商品を必要な時に提供できる体制が整った」と言う。

顧客数は九州全域に27万軒

同社は、1967年に博多駅前のビルの1室を借りてわずか6人でスタート。博多駅前を起点に福岡県内をエリアとした展開から徐々に範囲を広げ、今では沖縄を含む九州一円と山口県下関市に展開を広げてきた。営業拠点は55か所、ユーザーは法人約16万軒、一般家庭約11万軒。年商189億円、従業員1500人以上の規模を誇り、ダストコントロールを軸に九州とともに成長してきた。
1983年にはユニホームレンタル事業を開始し、今では第2の柱に成長した。病院手術室・食品工場などの洗浄・殺菌、飲食店の害虫駆除などの専門的な衛生管理を提供するサニタリーオペレーションや業務用オフィス清掃のファストパートナーは、第3の柱として期待される。その後もウォーターサーバーレンタル事業や女性専用フィットネスクラブ「ビーライン」など、クリーンサービス業の枠に止まらず、事業領域を広げてきた。

時代のニーズに対応し進化

事業領域の拡大は、ニーズに呼応してきた結果でもある。今回の物流機能の見直しもその一環であり、商品開発でも同様の対応を見せる。例えば、昨年9月発売の家庭用モップ「ネオシャルティ」は、主婦層の要望に応えて超軽量化と高い弾力性を実現。モップの色には、初めてピンクを採用した。一方、業務用では昨年3月から省エネランプの取り扱いを開始。同社らしいメンテナンスを含めたレンタルでの展開に、レストランや旅館・ホテルなどで好評を得ているという。
時代のニーズに呼応し、進化してきた同社。「より清潔で快適な生活への提案を通して社会に役立つ企業を目指す」を信条に、今も進化を続けている。

田島 力男 代表取締役専務
たじま・りきお/1948年10月26日生まれの61歳。春日市出身。大濠高校—福岡大学商学部卒。71年㈱サニクリーン福岡(現㈱サニクリーン九州)に入社。75年熊本営業所長、79年営業本部次長、89年営業本部長。94年9月に取締役営業本部長に就任し、99年常務取締役営業本部長に。02年9月に代表取締役専務に昇格した。趣味はゴルフ(HC13)と盆栽。

 

企業DATA
所在地 〒812-0897 福岡市博多区半道橋1-17-41
TEL 092-474-0081
FAX 092-474-5767
設立 1967年9月
資本金 1億円
事業内容 ダストコントロール商品・ユニホームレンタル他
年商 189億円(09年6月期)
代表者 代表取締役社長 山田 健 代表取締役専務 田島 力男
従業員 1,565人
出先 (支店・営業所)山口1、福岡24、佐賀2、長崎6、熊本4、大分6、宮崎4、鹿児島5、沖縄3
関連会社 (親会社)㈱サニクリーン(子会社)ローズサービス㈱
URL http://www.skkyu.co.jp

採用情報
募集職種 営業
応募資格 2011年大学卒業見込み(全学部全学科)
採用実績 09年度19人(大卒16、高卒3)、10年度25人(大卒21、高卒4)
採用予定 11年度18人(大卒15、高卒3)
問合せ先 TEL 0120-50-5040
担当 人事企画室 山田・高橋

(ふくおか経済EX2010年)