FEATURE
㈱アネムホールディングス
Tag:
進化した健康支援「V‐vivit」事業が本格化
健康支援事業のシンボルとなっているタニタ食堂に加え、2015年秋にはコンディショニング教室とICT教室を開設。「食育」、「体育」、「脳育」の3要素を効果的に絡めた総合的な健康支援事業を実現した
(写真左)左・肥川 正嗣 会長兼社長 右・肥川 英司 経営戦略室代表
日本最大の個別指導塾「明光義塾」の九州本部として成長してきた同社が、時代を先読みして取り組んできた健康支援事業「V‐vivit(ブイ・ビビット)」が本格化。教育支援に次ぐ新たな柱として、FCオーナーなど独自のネットワークを駆使した普及拡大に注目が集まっている。
健康人生に活力与えるタニタ食堂、健康教室、ICT教室
少子化で市場縮小が避けられない学習塾業界。そんな中、早くから人生支援企業としてのビジョンを掲げ、時代を先読みした独自の施策で市場を切り開いてきたアネムグループ。特に近年は教育支援に次ぐ新たな柱と位置付ける健康支援事業が次々と具現化され注目を集めている。
そのエポックメーキングとなったのが、2014年に開業した「福岡薬院タニタ食堂」だ。同店は健康に配慮したメニュー構成で知られ、健康意識の高い層はもちろん、食育の観点からも通塾生の保護者やシニア層を中心に高い支持を得ている。
また昨年には早稲田大学スポーツ科学学術院と提携し、個人のコンディションに応じたエクササイズを受けられる健康教室を開校。特にスポーツ選手のトレーニングから、リハビリ、介護まで幅広く使用される運動器具「レッドコード」は、身体に余計な負荷をかけず、インナーマッスルを鍛えることができると好評だ。
そのほか生涯学習と脳活を目的とし、スマホやタブレットを使用した大人の学校「ICT・パソコン教室」、健康づくりや日々の生活に役立つセミナーなども定期的に実施。この食育、体育、脳育の3要素を融合させた総合的な健康支援事業を「V-vivit(ブイ・ビビット)」と命名。生徒とその家族に留まらず、高齢者を含む幅広い層への健康維持・増進を多面的に後押しする態勢を整備し、人生支援企業としての新機軸を打ち出した。
今後ICT教室に関しては、明光義塾のオーナーに対し教室の日中の有効活用法として提案していくほか、健康教室とのパッケージング化もFCビジネスの新たなモデルとして全国に普及させていく計画だ。
発音やリスニングの習得を外国人講師がサポートする質の高い英語教育を実践 | 個別指導のパイオニアである明光義塾 |
英語4技能習得を実現するトリプル学習システムを確立
一方の教育支援事業では、本格化している教育のICT化、及び英語教育への対応も新たな課題となっている。
2020年の大学受験からセンター試験が廃止されることが決定(※)。従来型の知識重視の試験から、思考力・判断力・表現力を問う試験に転換するためで、特に英語においては「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能に対応する学力が不可欠となる。
そこで同社は地元福岡で40年の歴史を持つ集団型受験塾「エディナ」の最高峰の講師力、そして個別指導とITを駆使した独自の自立学習ツールの「Vゼミ」に加え、「シェーン英会話&留学」を連携させ、英語の発音やリスニングの習得を外国人講師がサポートする「トリプル学習システム」を確立。質の高い英語教育を実現し差別化を図っている。
年2回開催される明光義塾のオーナーら約400人を集めた本部総会。今後目指すグループのビジョンをはじめ様々な情報を共有し、教育サービスのさらなる充実に生かしている |
人生支援事業は次のステージへ
「着手から3年。逆風の経営環境の中、手間と時間をかけながら取り組んできた健康支援事業のスキームがほぼ完成した。大枠にある『人生支援』という事業ビジョンのもと、提供するコンテンツ、サービスをブラッシュアップし、誰もが利用しやすい環境構築に注力したい」。そう意気込む肥川会長兼社長。人々が健康で豊かな人生を送れる社会の実現へ・・・、すでに次のステージを見据えた動きは始まっている。
企業DATA
所在地 〒810-0022
福岡市中央区薬院1-6-9
TEL 092-731-3238
FAX 092-738-1210
創業 1975年5月
設立 2006年12月
グループ資本金 2億5,500万円
事業内容 教育支援事業、医療支援事業、IT事業ほか
年商 37億円(2015年3月期)
従業員 224人
グループ会社 ㈱明光義塾九州、㈱明光ネットワーク九州、㈱受験Vアカデミー、㈱日本ソフィアライフ、㈱e-sia、㈱Vネットワールド、㈱V‐vivitほか
採用情報
詳細はホームページ http://www.anem.co.jp/recruit/まで
(ふくおか経済EX2016年)