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TheFace2008

アキラ水産


安部 泰宏

㈱アキラ水産 社長

あべ・やすひろ/福岡市中央区出身。1939年3月29日生まれの69歳。福岡大学付属大濠高校卒。趣味はゴルフ。全国水産物卸組合連合会副会長。九州地区水産物卸組合連合会会長。福岡市鮮魚仲卸協同組合理事長、福岡商工会議所議員など、地場経済界に広く交流を持ち、04年7月から福岡城西ロータリークラブ会長を務め、05年4月に藍綬褒章を受章した。福岡ソフトバンクホークス・斉藤和巳投手の後援会長も務める

魚食普及で市場開放催事を陣頭指揮

最近の若年層の魚離れを食い止めようと、魚食普及に力を入れる。
中でも、今年7月からは、副会長を務める福岡魚食普及推進協議会の販売部会長として、長浜鮮魚市場の開放イベント「市民感謝デー」を先頭に立って取り仕切っている。 「市民感謝デー」は月に一度、第2土曜日に開かれる全国でも珍しい市場開放イベントで、仲卸、関連事業者、小売業者のほか福岡市など官民70数団体が参加。「美味しい魚をたくさん知ってほしい」という思いから、魚の展示やウナギのつかみ取り大会、模擬競り体験などを毎月企画している。来場者は毎回1万1000人を超え、市民からの反応も上々だ。 「福岡は、魚とは切っても切れない街。家庭でも魚に一から包丁を入れるよう啓発していきたい」。
本業では、創業店「明市場」以来90年を迎える㈱ アキラ水産を中核に、㈱コウトク水産、㈱味飯、㈱一心とグループを4社に拡充。鮮魚仲卸から海産物加工・製造販売までを手掛ける。今期は、加工品強化と海外含めた販路拡大で、39期連続増収の年商90億円となる見通しだ。 「今まで受け継がれてきたのは、庶民目線と薄利多売の“箱儲け”」という。  そんな明の伝統を胸に、今も地場トップを走り続ける。

DATA
〔所在地〕〒810-0072 福岡市中央区長浜3-11-3-711
〔TEL〕092-711-6601
〔創業〕1918年(大正7年)
〔設立〕1947年4月
〔資本金〕2000万円
〔事業内容〕(福岡市中央卸売市場)鮮魚仲卸全般
〔従業員〕105人(グループ)
〔売上高〕80億円(グループ)
〔関連会社〕㈱コウトク水産、㈱味飯、㈱ 一心

http://akirasuisan.com

(ふくおか経済2008年11月号FACE)