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㈱ふくや
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念願の缶入り明太子を発売!!
海外携帯食や土産品など新たな需要拡大へ
博多を代表する味として地元・福岡のみならず全国で親しまれている「辛子明太子」の創業メーカー・㈱ふくやが、新たな歴史を迎えようとしている。ついに明太子100%の缶詰が誕生した。賞味期間は常温2年間となり、手軽な土産品のアイテムとして新たなギフトシーンが拡大する。
新商品「缶明太子 油漬け」の賞味期間が常温2年間に
1949(昭和24)年1月10日、博多の街で親しまれている「十日恵比須」の日、博多・中洲市場の一角の小さな食料品店ふくやから世に送り出された「辛子明太子」。それから68年を経た今年3月、これまでの常識を覆す新たな辛子明太子が誕生した。明太子100%の缶詰「缶明太子 油漬け」だ。ふくやの定番である味の明太子の粒を使用し、上質な綿実油を加え、加熱することで缶の中に明太子の旨みをとじ込めた。川原正孝社長は「ずっと何十年も前から長期保存ができる明太子を考え続けてきた」と振り返る。
今回、ポイントとなったのが綿実油の使用。昨年3月に発売し、わずか1年足らずで100万缶を突破した大ヒット商品「めんツナかんかん」にヒントを得て、缶詰業者とともに試行錯誤を重ね、ついに商品化に至った。辛さはもちろん、マイルドでコクのある味わいはそのままに、明太子独特の粒が際立つフワッとした食感と香ばしい風味に仕上った。さらに缶詰にしたことで賞味期間は常温で2年間に。ふくやではお土産好適品の新アイテムとして、気軽な手土産として「やっぱり明太子を贈りたい」というニーズに応えるとともに、海外旅行の際の携帯食や新しい土産需要などギフトシーンの拡大を図る。
土産店、高級スーパー向けの卸販売は別ネーミング・パッケージ規格の「常温二年缶明太子」で |
「めんツナかんかん」が大ヒット
発売から1年足らずで累計販売数が100万缶を突破した明太子風味のオリジナルツナ缶「めんツナかんかん」。主役のツナはフレーク状にした国産のビンナガマグロを使用し、味の決め手は「味の明太子レギュラー」の漬込液。明太子の風味たっぷりの液になじませることで、ほど良い辛さと旨みがしっかりツナに絡む。レギュラー味の「プレーン」に加え、刺激的な辛さの「辛口かんかん」、1缶の約20%が明太子の粒で、上質な綿実油を使った贅沢な「プレミアムかんかん」の3つの味が揃う。さらに、昨年12月にはアビスパ福岡のJ1昇格、この2月には同じくJ1参入の記念ラベル缶を限定販売するなど、主力商品に育てることができた。
大ヒットの「めんツナかんかん」3種類 |
ツブチューブが11種類に
食べた瞬間、口の中にオリーブバジルやオリーブオレガノ、ゴマ油などの新鮮な風味がはじける……。チューブ入りの粒タイプの明太子「tubu tube(ツブチューブ)」は、ふくやの創業者・川原俊夫生誕100年を記念した新商品プロジェクトの一環として2013年に発売された。ゴマ油やオリーブ油は、明太子と和えると非常に美味しく相性が良いが、油の酸化等の問題で、それまでは商品化が困難だった。ツブチューブは、これらの風味を明太子の粒子とほぼ同じ大きさの調味カプセルに閉じ込めることで、新鮮な風味を保つことができるようになった。発売以来、スパイシーハバネロやスパイシーブラックペッパー、和風だし、など次々に増え、一番新しいゆず風味の発売で、バリエーションは11種類に。ワンタッチで開けられるチューブ入りで使いやすく、料理のバリエーションが広がる逸品だ。
博多を代表する味として地元・福岡のみならず全国で親しまれている「辛子明太子」。土産品や食卓の味として、多くのファンを持つ「辛子明太子」の創業メーカー・ふくやの新たな味を追求する精神は、脈々と受け継がれ、今また新たな歴史を迎えようとしている。
企業DATA
所在地 〒810-0801 福岡市博多区中洲2-6-10
TEL 092-291-3575
FAX 092-291-2460
創業 1948年10月
設立 1980年8月
資本金 3,000万円(グループ5億3,300万円)
事業内容 辛子明太子の製造・販売、食品の卸売・小売
年商 149億647万円(2015年3月期)
従業員 629人
URL http://www.fukuya.com
採用情報
募集職種 総合職
応募資格 2017年 大学院、大学、短大、専門学校卒
採用実績 2014年5人、2015年6人
採用予定 新卒5人前後
問合せ先 TEL.092-291-3577
担当 中山
(ふくおか経済EX2016年)