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かさの家
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不老 安正
㈱かさの家 社長
ふろう・やすまさ/1944年1月26日生まれの73歳。太宰府出身。スポーツ(クレー射撃)のアスリートとして、国体個人優勝、全日本選手権優勝、アジア大会(ソウル)団体銅メダル、ソウルオリンピック出場の実績を持つ。現在東京オリンピックアスリート委員とクレー射撃コーチングスタッフをJOCから委嘱されている。ライオンズクラブの活動では、2012年に第51回東洋東南アジアフォーラム、16年には第99回国際大会を福岡に誘致した
長きにわたり太宰府のにぎわい創出に貢献
菅原道真公を祀る太宰府天満宮の参道に、梅ヶ枝餅の老舗としてひときわ存在感を放つ「かさの家」。
同社は明治41年、傘などの製造・販売店として開業したことから始まる。大正9年から梅ヶ枝餅と雑貨の販売を手掛けるようになり、昭和19年に新店舗として梅ヶ枝餅の販売と料理屋を併設した「笠の家」をオープン。昭和52年に屋号を「かさの家」と改名し、平成17年の法人化を経て今日に至る。現在、梅ヶ枝餅と食事処、民芸ギャラリーと茶房を兼ねた「かさの家」、日本の四季や風土が散りばめられた手ぬぐい専門店「てのごい家」、そして京をイメージした町屋造りの丼ぶり専門店「笠乃家」など4店舗を運営している。
同社では伝統の味を守りながら梅ヶ枝餅のさらなる知名度向上を目指し、全国各地での実演販売や新たな名物作りにも取り組む。道真公の誕生日かつ命日である25日にはよもぎ入りの梅ヶ枝餅を、九州国立博物館の10周年記念では毎月17日の「きゅーはくの日」限定で古代米入りの梅ヶ枝餅を販売しており、多くの参拝客や観光客から好評を得ている。
変わらぬ味と製法を守りながら新たな試みにも積極的に挑戦するかさの家。太宰府市のにぎわい創出に向け、今後も一層尽力していく構えだ。
DATA
〒818-0117 太宰府市宰府2-7-24 TEL 092-922-1010 設立/2005年3月 資本金/1,000万円 事業内容/梅ヶ枝餅の製造販売など 従業員/45人