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TheFace2022

ヤマエ久野


大森 礼仁

ヤマエ久野㈱ 社長

おおもり・ひろと/大分県中津市出身。1956年4月3日生まれの66歳。宮崎大学農学部卒。79年4月ヤマエ久野㈱入社。2005年鮮冷部長、09年執行役員鮮冷部長、10年取締役鮮冷部長、14年常務取締役、16年取締役専務執行役員、17年代表取締役副社長を経て、18年6月同社長COOに就任し、21年10月から同社長に。同月ヤマエグループホールディングス㈱取締役副社長を兼務。趣味は早朝ソフトボール

V字回復実現し新たなステージへの進化を加速

2021年度は構造改革が奏功し利益面で過去最高を更新するなど、業績のV字回復を果たした“食”と “住”を軸とした総合流通業、ヤマエグループ。その中核企業、ヤマエ久野㈱の大森礼仁社長は「平常時にはできなかった改革が一気に進んだ一方、コロナの影響を受けていない部門は改革の余地がまだまだある」と手綱を緩めない。
最終年度を迎えた現中期経営計画では、1426億円もの増収を達成した前中計を踏襲しつつ、『クオリティ』と『ビッグ』を両立した戦略を展開する。物流戦略では20年11月に131億円を投じた次世代流通モデルとなる熊本物流センターを稼働。今年4月には物流部門を再編し、夏には計200台の車両に動態管理サービスを導入するなど常に物流改善に取り組む。
また、九州の卸売業トップである同社は、約4800社におよぶ仕入れ先を駆使した提案力も強み。昨年10月に設立した持ち株会社がM&Aによる水平・垂直型の拡大や新規事業分野進出を進める中、「一次産業に近い会社のM&Aも多く、『流通のトータルサポーター』を目指す上で、生産・仕入れから販売まで一気通貫した事業展開を強化するとともに、トレーサビリティ確立でSDGs推進にもつなげたい」と新たなステージへの進化を加速する。

DATA
所在地/〒812-8548 福岡市博多区博多駅東2-13-34
TEL/092-474-0711
設立/1950年4月
資本金/29億7,459万円
事業内容/総合卸売業
従業員/1,092人
売上高/5,036億円(2022年3月期グループ連結)
拠点/北九州、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、東京、大阪、広島 他
関連会社/(親会社)ヤマエグループホールディングス㈱

https://www.yamaehisano.co.jp

(ふくおか経済2022年11月号FACE)