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TheFace2009

ヤマエ久野


出森 義人

ヤマエ久野㈱ 社長

いでもり・よしひと/鹿児島県日置郡市来町(現いちき串木野市)出身。1947年10月25日生まれの62歳。九州大学法学部卒。71年6月ヤマエ久野㈱入社。木材部、食品部、鮮冷部、糖粉部と営業畑を歩み、96年取締役熊本支店長に。糖粉担当常務や専務を経て(01年から代表取締役)、06年6月に社長就任。趣味はゴルフと家庭菜園

得意先の繁栄を実現する取り組みを実践

09年3月期連結決算で3期連続増収に加え、4期ぶりの増益に転じた九州最大手の独立系総合卸、ヤマエ久野㈱。06年の就任以来、“増収増益基盤の再構築”を掲げる出森義人社長は「厳しい事業環境下で勝ち残るには、常に組織体制、諸制度、業務プロセスの改革に取り組み、企業価値を向上させることが必要」とさらに先を見据える。
この“企業価値”とは言い換えれば、「得意先の繁栄を実現する力」にほかならない。同社では近年、物流・リテールサポート・品質管理といった本来の“問屋機能の強化充実”による得意先ニーズへの対応に注力。そうした機能を強みに既存店の取引シェア拡大と新規取引先開拓による“売上拡大”や新基幹系情報システムの活用進展による“商・物分離と営業利益管理の強化”に取り組んできた。他方で、コンプライアンス体制を強化し、組織の活性化や人材育成で、「将来に備えた基盤固めも進行中」だ。
今後は機能強化による地元・九州での深耕はもちろん、中国、関西、関東への商圏拡大も視野に入れていく。また、近年力を入れる物流センターへの設備投資を継続するとともに、㈱豊田自動織機の指導のもと育成してきた専任要員を中心に物流機能のさらなる強化充実を進める。出森社長はこの絶え間ない企業価値向上で「得意先とのより強固なパートナーシップを構築していく」所存だ。

DATA
所在地/〒812-8548 福岡市博多区博多駅東2-13-34 エコービル10・11F
TEL/092-474-0711
設立/1950(昭和25)年4月
資本金/ 10億2,596万円
事業内容/総合卸売業
従業員/1,675人(09年3月末現在、連結)
売上高/2,644億2,400万円(09年3月期連結)
拠点数/28カ所
関連会社/㈱トウヤマ、㈱デリカフレンズ、高千穂酒造㈱、 高千穂倉庫運輸㈱、鹿児島中央酒販㈱、ヤマエ石油㈱など連結子会社13社、関連会社1社

http://www.yamaehisano.co.jp

(ふくおか経済2009年11月号FACE)