FEATURE

TheFace 2017

モロフジホールディングス


諸藤 俊郎

モロフジホールディングス㈱ 社長

(写真左上)企業の要望に応じたさまざまな手提げ袋を製造
(写真右上)製造工場の内部
(写真左下)熊本県玉名郡にある同社製造工場
(写真右下)農産物事業では、珍しい品種のじゃがいもなどを生産

HD化で事業拡大、農産物事業参入で新ステージへ

紙製品の卸売業として1953年に創業した㈱モロフジ。以来、オリジナルの手提げ袋からノベルティ商品まで、幅広い要望に応える包装資材メーカーとして成長を遂げた。昨年8月には持ち株会社制に移行し、中核会社の㈱モロフジを含む4社を傘下に連ねたモロフジホールディングス㈱が誕生。新体制で次なるステージに挑む。

直近では、規格品の包装資材を販売する自社通販サイト「イチカラ」の商品ラインナップ充実と配送エリア拡大を図るため、群馬県に配送拠点を設けた。筑紫野市に次ぐ2拠点目で、関東地区に設けたことで離島以外のエリアに翌日配送を可能とした。また、近年の受注増加を受け、熊本県玉名郡の製造工場2棟のうち1棟を増築中で、年明けの稼働を目指す。

主力事業を拡大する一方、農産物を生産販売する地のものファーム㈱では、新分野への参入を構想中だ。現在、長崎県内の耕作放棄地を自らの手で開墾・解消し野菜を生産しているが、今後は、天候に左右されず、工場内の環境条件を制御装置で最適に保って計画的に作物を生産する植物工場の開設を予定している。将来的には生産した野菜の包装も自社で担う方針で、事業の可能性を広げていく。

もろふじ・としろう/みやま市瀬高町生まれ、太宰府市育ち。1977年4月21日生まれの40歳。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒。卒業後、証券会社に入社し、営業職を4年間担当。2004年に㈱モロフジに入社し営業部、06年常務取締役を経て、16年8月に社長就任。趣味はキャンプ、テニス、海水浴

DATA
〒810-0012 福岡市中央区白金1-6-14 ニチエイ白金ビル4F TEL092-753-6830 設立/2016年8月(㈱モロフジは1989年2月) 資本金/1,000万円 事業内容/包装資材の企画、製造、販売など 従業員/200人(グループ合計) 売上高/40億円(グループ合計) 拠点/東京、大阪、群馬、福岡、熊本、長崎 グループ会社/㈱モロフジ、㈱モロフジケミカル、諸藤通商㈱、地のものファーム㈱

http://www.morofuji-h.co.jp/