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TheFace2014

マリンハイドロテック


井手 敏文

マリンハイドロテック㈱ 社長

いで・としふみ/長崎県西彼杵郡長与町出身。1955年8月9日生まれの59歳。同志社大学商学部卒。長崎海星高校時代は3年連続甲子園出場し、2年連続レギュラーで出場。1979年、内田油圧船用機械㈱(現マリンハイドロテック㈱)に入社し、07年に代表取締役社長就任。座右の銘は率先垂範

銚子、台湾のメンテナンス工場が稼働

漁船用ウインチなどで国内シェア70%以上を占める、船舶用油圧装置設計・製造のマリンハイドロテック㈱は、今期(14年12月)の売上高で前年比大幅増収を見込んでいる。着実に売上高を伸ばす背景には国内外での需要拡大があり、特に台湾では、マグロやカツオ漁など遠洋漁業で使用される海外巻き網船のスクラップアンドビルドが急増し、例年の2倍以上の受注となっている。
業績好調を追い風に、同社では近年、国内外での設備投資を加速。昨年3月に中国・青島市で製造工場を稼働させ、今年4月には千葉県銚子市、需要が増えている台湾でも、高雄市のメンテナンス工場を12月稼働させる予定だ。井手社長は「現在の受注ラッシュが下火になる前に、収益性が高いメンテナンス事業の底上げに取り組んでいく」と事業戦略を明かし、設計・製造・販売から保守・点検まで一貫して請け負う同社の強みについて、「現時点では、国内外で当社にしかできないサービス」と自信を見せる。社長就任以来、6期連続で増収を続ける井手社長。「当社の技術やノウハウを知らない地域が、世界中にはまだ残っている。それらを発掘して、ネットワークを拡大していきたい」と展望を語った。

DATA
所在地/〒810-0075 福岡市中央区港3-50-1
TEL/092-711-1110
創業/1962年7月
設立/1971年12月
資本金/6,000万円
事業内容/船舶用油圧システムの設計・油圧装置の製造・販売・メンテナンス
従業員/約150人

http://www.mhtc.co.jp

(ふくおか経済2014年11月号FACE)