FEATURE

TheFace2020

ニチリウ永瀬


金尾 佳文

㈱ニチリウ永瀬 社長

かなお・よしふみ/鹿児島市出身。1964年10月26日生まれの56歳。横浜国立大学工学部卒業後、87年4月伊藤萬㈱(現日鉄物産㈱)入社。2006年㈱ニチリウ(現ニチリウ永瀬)に鹿児島営業所長として入社。07年10月関連会社で用土肥料メーカーの㈱エンゼル(現㈱サンアンドホープ関西工場)に異動。16年3月サンアンドホープ取締役、17年5月代表取締役専務、同年7月代取専務兼ニチリウ永瀬営業本部長補佐、18年1月ニチリウ永瀬営業本部長、同年4月同専務取締役営業本部長から、19年4月副社長を務めていた。趣味は読書、釣り

5年50億円の事業創出目指す共創プログラムが発足

今年4月の社長就任以降、事業領域の拡大に着手。6月には事業共創プログラム「Co–Creative Project」を発足した。
同プログラムは「農業」「食」「住環境」をキーワードに、事業を創出するビジネスパートナーを募集。その目的を「農業人口が減る中、新規開拓は必須。当社が持つ1400社の仕入れネットワークや、日本全国流通可能な物流拠点、商社機能という強みと、既存のビジネスモデルに捉われないアイデアを融合し、農園芸に尖りきった会社にしたかった」と説明する。これまでに約50件の応募があり、そのうち、農家向けのサービス連携やマーケティングのほか、新商品開発などに繋がる可能性を秘めた15件が新規プロジェクトとして始動。5年で50億円の事業創出を目指す。
2021年には創業100年を迎えるニチリウ永瀬。新規プロジェクトに加え、福岡県内に直営農場を開設する計画で、産学連携でのスマート農法の研究や、新規就農者に対する栽培指導を行うモデル農場として活用していく予定だ。これらの事業を通じて最終的に目指すのは、「農園芸のプラットフォーマーになること」。金尾新社長の下、新時代への挑戦が始まった。

DATA
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-14-3
TEL/092-433-4456
創業/1921年8月
設立/1952年8月
資本金/4億7,016万円
事業内容/園芸資材・農業用肥料・飼肥料原料ほかの卸売
単体従業員/190人
グループ従業員/310人(その他契約社員・パート70人)
単体売上高/310億2,000万円(2019年12月期)
グループ売上高/345億円

https://www.nichiryunagase.co.jp

(ふくおか経済2020年11月号FACE)