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デンソー北九州製作所
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㈱デンソー北九州製作所
完全製造特化型で、こだわりのモノづくりを追求
93年から㈱デンソーの九州工場として操業開始し、06年4月に独立したデンソー北九州製作所は、デンソー初の完全製造特化型企業として、世界最高水準の技術を駆使したこだわりのモノづくりを追求している。
クリーンディーゼル化の核となる技術で、超高圧化した燃料を電子制御噴射することにより、ディーゼルエンジンの排出ガス中の有害成分である粒子状物質(PM)と、窒素酸化物(NOx)の発生を抑制する「コモンレールシステム」。約200億を投資した20300㎡の広大な新工場では、このシステムを構成するうえで主要な構成品になる「インジェクタ」の重要機能部品を生産する。「これは、1800気圧という、象を手のひらに乗せる圧力と同じ圧力をかけて噴射させる精密構造の装置なので、高い技術力が必要」と説明する柳生社長。
世界的に環境意識が高まる中、厳しい排出ガス規制値をクリアしたディーゼルエンジンは、欧州市場を中心に大幅な需要増が見込まれており、操業初年度は年間200万本を生産し、カーエアコン製造と合わせて売上高220億円を見込んでいる。さらに、2010年には売上高350億円、従業員1100人を計画。「世界でも、ここと三河にしかない技術を駆使しており、世界のマザー工場としての役割とともに、地域に密着した、地域貢献企業としての役割も果たしていきたい」と力強く語った。
DATA
所在地/北九州市八幡西区本城5-4-1
TEL/093-693-1111
設立/2006年4月
資本金/60億円
事業内容/ディーゼル車用燃料噴射機器、カーエアコンの製造
従業員数/430人
年商/188億円
(ふくおか経済2006年11月号FACE)