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テノックス九州
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松尾 弘二
㈱テノックス九州 社長
まつお・こうじ/大牟田市出身。1955年11月23日生まれの61歳。鹿児島大学法文学部卒。三井コンクリート工業㈱、キタジマ建材㈱での勤務を経て、1987年㈱テノックス九州入社。シンガポール支店長や事務部長を務め、2015年から現職。趣味はゴルフ、読書、旅行
30年の実績もとに海外展開と発信力の強化へ
12月に設立30周年を迎える㈱テノックス九州。攪拌装置で土とセメントを混ぜて土中に固化体を築造し、建築の基礎として地盤改良する独自技術「テノコラム工法」によって、軟弱で取り扱いが難しいとされる九州の地盤で1万5000件以上の工事実績を重ねてきた。
「30年間高品質の固化体を供給してきた。熊本地震で被害状況を調査した際にも当社の基礎工事が強い耐久性を発揮していることが確認できた」と語る松尾弘二社長。最近では会社発足の地・大牟田の炭鉱で用いられていた岩盤掘削技術を応用し、新技術「CCC(チェーンコンベアカッター)工法」を開発。非常に固い地盤の掘削やテノコラム工法では対応できない止水壁築造などに適用可能となった。災害にも強く、より安心・安全な工法の浸透を目指すとともに、新たな技術開発にも力を注ぐ方針だ。
また、九州におけるデータやノウハウを活用して海外にも市場を広げており、ベトナム現地法人も今年で設立10周年を迎える。「日本式の管理技術を生かし、得意とする建築の基礎工事を海外でも普及していきたい。積極的に技術力の発信に努めていく必要がある」とさらなる挑戦へ意欲は尽きない。
DATA
〒810-0001 福岡市中央区天神4-1-11 久原本家天神ビル5F TEL 092-722-1790 設立/1987年12月 資本金/2,000万円 事業内容/地盤改良工事、各種杭基礎工事 従業員/115人 売上高/50億円(2016年12月期) 拠点/福岡、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄、シンガポール 関連会社/㈱テノックス九州佐賀、テノックス九州ベトナム、テノックス九州カンボジア、テノックス九州ミャンマー