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ゼオライト
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嶋村 謙志
ゼオライト㈱ 社長
河村 貴博
ゼオライト㈱ 取締役営業事業部長
嶋村 謙志 社長(左)しまむら・けんし/宗像市出身、1974年1月31日生まれの50歳。西日本工業大学機械工学科卒。96年4月の入社以降、メンテナンス事業、プラント事業において創業者の故河村恭輔名誉会長から技術者としての薫陶を受ける。2009年3月に常務、11年9月専務、13年8月東京支店長兼任、14年8月副社長、16年8月から現職。趣味はドライブ
河村 貴博 取締役営業事業部長(右)かわむら・たかひろ/福岡市出身、1989年8月16日生まれの35歳。西南学院大学商学部経営学科卒。2012年4月佐賀銀行入行。融資課、法人営業課(福岡エリア担当)で勤務した後、17年4月ゼオライト入社。東京支店メンテナンス事業部、東京営業部での配属を経て、23年2月から本社営業部。趣味は野球、ゴルフ。故河村名誉会長の孫にあたる
55年で培った水のソリューション技術を新分野に
8月、RO膜の再利用を目的とした「RO膜洗浄工場」が本社横に完成した。同工場では年間5000本の使用済み膜の洗浄と性能試験が可能で、再利用したRO膜は一部販売にも対応。長年のメンテナンス事業で培った膜洗浄技術を生かす新事業としてはもちろん、循環型社会に貢献するミッションとしても重要な位置付けを担う。
また海外展開では、水資源の不足や水インフラの整備が遅れている発展途上国などで再生水の需要が高まる中、国際展示会でのプロモーションで、集落や施設単位で水の再利用ができる「小規模分散型水循環システム」が高い関心を集め、今後の展開に弾みをつけた。今年も昨年同様に「べトウォーター2024」に出展する。現地パートナー企業を見つけ出し、再生水ビジネスの機会を手繰り寄せたいところだ。
「地下水専用水道を主力に、半導体や養殖分野など、これまでの飲料や生活用水に次ぐ新分野にも積極的に足を踏み入れていく」と嶋村社長。55期の節目を迎えた今、積み重ねた技術は持続的な競争力を生み、水に関する様々な課題解決にチャレンジできる礎を築いた。営業の陣頭指揮をとる河村取締役営業事業部長のもと、新市場開拓への動きをさらに加速させる。
DATA
所在地/〒812-0893 福岡市博多区那珂5-1-11
TEL/092-441-0793
創業/1969年11月
設立/1970年8月
資本金/9,000万円
事業内容/創水プラントの企画・設計・製造とメンテナンス、ROボトルドウォーターの宅配、家庭用業務用浄水器製造販売
従業員/115人
売上高/39億6,201万円(2024年7月期)
拠点/(支店)東京、名古屋、大阪(営業所)東関東、岡山、北九州、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
関連会社/㈱アクアゼオライト
(ふくおか経済2024年11月号FACE)