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ゼオライト
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ゼオライト㈱
河村恭輔 名誉会長(左)かわむら・きょうすけ/山口県日置村(現長門市出身)。1934年8月25日生まれの86歳。国立大島商船高専卒。1969年11月にゼオライトの前身「ゼオライト商会」を福岡市中央区高宮に立ち上げる。2004年8月会長、16年8月から名誉会長に。趣味は読書、愛犬との散歩
河村勝美 会長(右)かわむら・かつみ/広島県瀬戸田町(現尾道市)出身、1943年10月6日生まれの77歳。県立瀬戸田高校卒。1984年に河村恭輔名誉会長との結婚を機に経営面をサポート。社長在任中(2004年8月〜16年7月)は人財育成の強化に尽力した。趣味は絵画鑑賞、写真
嶋村謙志 社長(中央)しまむら・けんし/宗像市出身、1974年1月31日生まれの46歳。西日本工業大学機械工学科卒。96年4月入社後、メンテナンス事業部係長、プラント事業部営業部長を経て、09年3月常務、11年9月専務、13年8月東京支店長兼任。14年8月副社長、16年8月から現職
拡大路線から質重視へ、人材育成もさらに強化
新型コロナウィルス感染拡大の影響で前期決算(7月期)の売上高は前期比約10%減となったが、「終盤の巻き返しで当初予想よりも減収幅を少なくできた。社員は粘り強く頑張った」と評価する嶋村社長。急速な情勢悪化にも屈せず、むしろ高まった組織の一体感は「明るい材料」と顔をほころばせる。その良い流れはそのままに、今期の8、9月の売上高は前年比10%増、また巣ごもり需要で浄水器の販売も伸ばすなど、順調な滑り出しをみせる。
そんな中、新時代に対応した中長期計画の策定に着手する。コストの見直しはもちろん、営業戦略もこれまでの拡大路線から、選択と集中による質重視の展開にシフト。特に再開発を中心とした大型案件が活況な東名阪地区は引き続き対応を強化する一方、九州地区では医療関連施設の開拓を重点的に進めるなど、事業領域の棲み分けを図る。また人財育成面では、若手のエンジニアを対象とした勉強会に加え、河村名誉会長がこれまでの半世紀で培った技術のいろはを伝える「水処理技術のポイント100」を新たなバイブルに技術を継承。そして河村会長が注力してきた人間力向上と新たに取り組む労務管理体制のもと、新時代に適応した強固な組織を作り上げる。
DATA
所在地/〒812-0893 福岡市博多区那珂5-1-11
TEL/092-441-0793㈹
創業/1969年11月
設立/1970年8月
資本金/9,000万円
事業内容/水処理プラントの企画・設計・製造とメンテナンス、浄水器のレンタル、ROミネラルウォーター「わかみず」の宅配
従業員/120人
売上高/32億5,000万円(2020年7月期)
拠点/(支店)東京、大阪、名古屋(営業所)東関東、岡山、熊本、大分、長崎、北九州、宮崎、鹿児島 関連会社/㈱アクアゼオライト
(ふくおか経済2020年11月号FACE)