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ジャパンシーフーズ
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井上 幸一
㈱ジャパンシーフーズ 社長
いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの66歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業㈱天龍に入社。77年に同社百貨店内店舗店長を務め、女性の社会進出に伴う鮮魚加工食品の必要性を確信し、87年に同社を創業。趣味は読書とゴルフ
共有の財産である魚を次世代に継承
昨年7月に操業した長崎県対馬市の第2工場発の新商品として、9月に「あじのスモークテイスト」、「鯖のスモークテイスト」、「きざみアナゴ」を発売した㈱ジャパンシーフーズ。アジとサバの刺身を薫液に浸した冷凍食品で、刺身の新鮮さに加えて燻製の豊潤な香りが口いっぱいに広がる逸品だ。「きざみアナゴ」は対馬産のアナゴを加工し、真空パックにしたもので、ふっくらとした食感と旨味が楽しめる。「丼や炊き込みご飯など、お好みの食し方で味わってもらえれば」と笑顔の井上社長。
これらの商品は対馬第2工場に備える「CAS冷凍機」の最先端冷凍技術を駆使したもの。冷凍時に水産物の細胞破壊を抑えることで新鮮な魚の美味しさをそのままに、国内はもちろん海外の食卓へ届けることができる。現在は上海、大連、ロサンゼルスなどへの販売計画が進行しており、輸出事業で1億2000万円の売り上げを目指す。
今後は対馬の養殖マグロの小分け凍結出荷も視野に、対馬ブランド水産物を一層広めていく方針。「衰退傾向にある漁業の活性化とともに、資源が減少している今だからこそ、共有の財産である魚をきちんと管理し、次世代につなぐことが役割」。その視線の先には魚とつくる大きな未来が描かれている。
DATA
所在地/〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
創業/1987年9月
設立/1987年7月
資本金/5,000万円
事業内容/生食用アジ・サバ・シメサバ加工卸
従業員/160人
売上高/31億円(2012年8月期)
拠点/工場(福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29)食品研究室(同区社領1-11-9)関東、名古屋、大阪営業所
(ふくおか経済2014年11月号FACE)