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シー・アール・シー


江川 智広

㈱シー・アール・シー 取締役社長

えがわ・ともひろ/福岡市南区出身。1968年7月13日生まれの51歳。江川洋代表取締役相談役の長男。福岡大学第二商学部商学科を卒業後、96年4月にシー・アール・シー入社。2009年9月には同社グループ・㈱CRC食品環境衛生研究所常務、11年7月のシー・アール・シー経営計画本部取締役本部長を歴任。14年4月にCRC食品環境衛生研究所取締役社長、16年10月のシー・アール・シー専務を経て17年10月から社長。趣味はゴルフ、食べ歩き

検査精度向上と技術革新で存在価値高める

臨床検査業界において西日本地区トップの検体検査実績を誇る㈱シー・アール・シー。医療技術の急速な進歩に伴う精度管理の徹底と臨床検査に対する真摯な取り組み、多角的な事業展開で「九州トップシェアの地場検査センター」として存在価値を高めてきた。近年、新たな健康被害や環境汚染などの問題がクローズアップされ、同社でも生活習慣病や感染症に対する検査精度向上や技術革新を追求。特にノロウィルスや結核菌などの感染症検査実績は県内外から高い評価を得ている。
昨年12月の「医療法等の一部を改正する法律」施行に伴い、検体検査の精度管理に関する基準が明確化され、検体がモノから〝技術〟として認識されるようになった。今年9月には同社久留米研究所にあったウイルス部門を総合研究所5階に移転。また、遺伝子検査室も5階に移転拡張した。「検査工程をより効率的でスピーディーに処理することが差別化につながる。今後、検体検査の中で遺伝子関連・染色体検査に対する重要性も増してくることから、あらゆるニーズに対応できる設備と体制を整える必要がある」と江川社長は意欲を見せる。「今後もCRCグループ5社の事業ノウハウを結集し、新たな経営基盤を構築していく」。江川社長3年目の挑戦が始まる。

DATA
所在地/〒813-0062 福岡市東区松島3-29-18
TEL/092-623-2111㈹
創業/1967年10月
設立/1969年7月
資本金/2,000万円
事業内容/臨床検査、遺伝子検査、腸内細菌検査、医療廃棄物収集運搬
従業員/510人(グループ)
関連会社/㈱CRC食品環境衛生研究所、㈱臨床病態医学研究所、㈱シー・アール・シー・サービス、西日本健康㈱

http://www.crc-group.co.jp

(ふくおか経済2019年11月号FACE)