FEATURE
サンレー
Tag:
佐久間 庸和
㈱サンレー 社長
さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの61歳。早稲田大学政治経済学部卒。大手広告代理店を経て89年に冠婚葬祭大手(株)サンレー入社。2001年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟会長、全日本冠婚葬祭互助協会副会長を歴任。九州国際大学客員教授。上智大学グリーフケア研究所客員教授も務めた。第2回孔子文化賞を故稲盛和夫氏と同時受賞。作家・一条真也としても執筆し、著書は累計118冊を数える。趣味は読書、映画鑑賞
(写真)故・佐久間進名誉会長の遺影パネルと佐久間社長
「互助共生社会」実現の志を継承
9月20日、サンレー創業者の佐久間進名誉会長が満88歳で旅立った。佐久間名誉会長は1935年千葉県富津市で生まれ、國學院大學文学部にて民俗学を学び、冠婚葬祭に関心を抱く。その後、現在もグループが運営する松柏園ホテルに入社し、ホテルを冠婚葬祭の舞台として生かすという発想から北九州市冠婚葬祭互助会(現・サンレー)を発足。全日本冠婚葬祭互助協会の初代会長を務め、会社の利益を超えた志で、お互いが助け合う「互助共生社会」の実現に向けて尽力した。「名誉会長は高齢者同士が交流を深める隣人祭りをはじめ、多様なアイデアを形にしてきた。実はさらに大きなスケールの構想も描いており、しっかり受け継いでく」と誓いを立てる佐久間社長。
8月には(一財)冠婚葬祭文化振興財団の理事長に就任。「茶道や武道など、日本の伝統文化は礼に始まり礼に終わる儀式が根底にある。つまり儀式そのものである冠婚葬祭こそ日本の『文化の核』であり、人生の節目ごとに揺れ動く心に安定をもたらす器となる。冠婚葬祭を文化産業と捉え、広めていくことで日本人の『こころ』と『かたち』を守っていく」と提言する。26年に迎える創業60周年での100施設超も見据える同社。故・佐久間名誉会長の縁を紡ぐ理念と志を継承していく。
DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/2億7,250万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」
従業員/1,477人(グループ合計、23年12月)
売上高/192億6,837万円(2023年度実績)
拠点/(結婚式場)福岡、北陸、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)福岡48、北陸16、大分9、宮崎9、沖縄9
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン
(ふくおか経済2024年11月号FACE)