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サンレー
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佐久間 庸和
㈱サンレー 社長
さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの59歳。早稲田大学政治経済学部卒。大手広告代理店を経て89年に冠婚葬祭大手(株)サンレー入社。2001年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟会長、全日本冠婚葬祭互助協会副会長を歴任。九州国際大学客員教授。上智大学グリーフケア研究所客員教授も務めた。第2回孔子文化賞を故稲盛和夫氏と同時受賞。作家・一条真也としても執筆し、著書は累計100冊を超える。趣味は読書、映画鑑賞
「コンパッション経営」で「互助共生社会」を実現
孔子の教えに基づく「礼」の追求ととともに、社会的使命を果たす「ミッション」、大志を持って働く「アンビション」からなる「M&A」を企業コンセプトとして掲げ、「相互扶助」のソーシャルビジネスに取り組んできた。そして、ついに辿り着いたキーワードが「コンパッション」。これは思いやり、慈悲、仁、隣人愛といった意味が込められた言葉で、まさにサンレーの目指す「互助共生社会」を体現する。
北九州市は政令指定都市の中で最も高齢化が進んでおり、佐久間社長は石炭・製鉄に次ぐ地域活性化のインフラとして、「老いの豊かさ」を提供する都市を提言。多様な事情を抱える人々が集まり、喜びや楽しさはもちろん、老い、病、死、喪失経験などの悲しみも共有し、お互いに支え合う「コンパッション都市」への転換という構想を示す。そこで不可欠となるのが、心ゆたかに生きる「ハートフル」の理念であり、悲嘆からの回復をサポートする「グリーフケア」である。それは、故稲盛和夫氏が説き続けた「利他」の精神の具現化とも言える。だからこそ、全てを実践してきたサンレーが「コンパッショナリー・カンパニー」として街づくりの中核を担うことで、誰もが一生を笑顔で過ごせる「老福社会」、「互助共生社会」を実現したいと願っている。
DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/2億7,250万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」
従業員/1,491人(グループ合計、21年12月)
売上高/161億6,328万円(2021年度実績)
拠点/(結婚式場)福岡2、北陸、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)福岡48、北陸16、大分9、宮崎9、沖縄9
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン
(ふくおか経済2022年11月号FACE)