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サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの56歳。早稲田大学政治経済学部卒。趣味は読書、映画鑑賞。大手広告代理店を経て89年に冠婚葬祭大手㈱サンレー入社。2001年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟前会長。全日本冠婚葬祭互助協会副会長。九州国際大学客員教授。上智大学グリーフケア研究所客員教授(民間企業出身者として初)。第2回孔子文化賞受賞。作家・一条真也として著書多数。今夏の『修活読本』(現代書林)、『グリーフケアの時代』(弘文堂)で、累計98冊となった
(写真)新館から本館まで、2年以上にわたったリニューアルが完了した「松柏園ホテル」にて

「グリーフケアの大切さ、業界内外に広める」

今年6月、サンレーのセレモニーホール「小倉紫雲閣」と「北九州紫雲閣」を災害時に予定避難所として使用する協定を北九州市と結んだ。両施設とも24時間365日体制でスタッフが常駐し、バリアフリーやプライバシー対応が行き届いているほか、なにより地域での認知度の高さが、万一の際にもスムーズに活用できると期待されている。佐久間社長は「今回の提携は、相互扶助の精神をもとにした互助会の真骨頂だ」と熱く語る。
その紫雲閣はこの秋にも新規開設があり、今や全国で80カ所を超えた。全社業績も昨年度に過去最高を記録するなど好調だ。ただ、その要因はハード面というよりも、佐久間社長が訴え続けた「グリーフケア」の重要性が社員に浸透し、一枚岩になれたからだ。
というのも、佐久間社長はグリーフケア研究の第一人者でもあり、上智大学グリーフケア研究所で民間企業出身者として初の客員教授を務める。8月には著名な宗教学者らと専門書『グリーフケアの時代』を共著で上梓。その中で読書や映画鑑賞、歌といった新しいグリーフケアの方法も提唱。加えて、専門人材養成のための試験・認定制度も計画中だ。グリーフケアの大切さを業界内外に広めることで「儀式産業の地位を上げたい」と力を込めた。

DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/3億1,750万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」
従業員/約1,600人(グループ)
売上高/201億円(2018年度実績)
拠点/(結婚式場)福岡2、北陸1、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)福岡41、北陸13、大分9、宮崎9、沖縄9
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン

https://www.sun-ray.co.jp

(ふくおか経済2019年11月号FACE)