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サムライズグループ
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サムライズグループ
中村 伸一 税理士法人代表社員(左)
なかむら・しんいち/北九州市門司区出身。1972年4月21日生まれの51歳。西南学院大学経済学部卒。大手都市銀行を退職後、福岡市内の大手税理士事務所勤務を経て2008年8月に前身となる中村伸一税理士事務所を設立。趣味は貧乏旅行、バイク旅行、サッカー観戦
池田 智之 社会保険労務士法人代表(右)
いけだ・ともゆき/福岡市西区出身。1968年5月19日生まれの55歳。西南学院大学経済学部卒。国内大手小売・流通会社や事務用品メーカー勤務を経て、2013年社会保険労務士いけだ事務所を開業。17年に法人化。特定社会保険労務士。趣味は人に会うこと、野球観戦
税務・労務で頼りになる中小企業の懐刀
クライアントファースト掲げ幅広い経営相談に対応する税理士法人
今年で設立16年目を迎えた税理士法人サムライズ。中村代表はもともと銀行マンだったが、「経営者にはもっと身近なパートナーが必要」と感じ税理士業界に転身した。2008年に福岡市中央区天神で前身となる「中村伸一税理士事務所」を開業以来、幅広い案件に対応し、16年に「アルファ九州税理士法人」に改組、20年には社会保険労務士法人と総合事務所(サムライズグループ)を設立し現在に至る。中村代表は「既存顧客のことを第一に考えている。毎月の定期訪問はもちろん、SNSなどのツールも活用し、急な案件にも対応できるよう心掛けている」と、クライアントファーストの方針は変わらない。同法人から積極的な営業で顧問先を開拓することはなく、口コミや紹介で増やしてきた。
10月1日からスタートしたインボイス制度など、企業を取り巻く経営環境は日々複雑化している。これまで会計業務にとどまらず、事業承継やM&A、不動産オーナー相続対策問題、人材採用まで、税理士ならではの目線で幅広い経営相談に対応してきた。「最近は人に関する問題が増えている」と、グループの社労士事務所とも密に連携しながらサポートしていく。
人事労務に関する多様な課題に専門チームが対応
働き方改革関連法による「時間外労働の上限規制」が建設業や物流業などでも2024年4月から適用される「2024年問題」。池田智之代表は、「適用業種の労務管理を支援する準備を進めている」と話し、特に適用業種の一つである医療業界に対しては、医療現場に精通した専任スタッフによる「クリニック専門チーム」を立ち上げた。日々の診療業務で人事や労務まで手が回らない医療機関に向けて、雇用契約書や就業規則の整備、人事評価制度の構築などのサービスを展開する。
また、IPOやM&Aの際に重要な労務監査の需要に対応するため、専門スタッフを採用し、体制作りも進行。加えて、パワーハラスメントの相談窓口設置が中小企業にも義務付けられる中、キャリアコンサルタントによる「ハラスメント」に関するサポートを強化していく構えだ。
そのほか、コロナ禍で影響を受けた飲食業に対しても採用、労働時間管理をサポートするなど、人事労務に関する多岐に渡る課題に、専門性の高い人材を配置して対応する社労士法人サムライズ。「各企業の現実に即したコンサルティングを提供したい」と意気込む。
(写真上)中村伸一代表社員(後列中央)と税理士法人スタッフ一同
(下)池田智之代表(写真中央)と社会保険労務士法人スタッフ一同
DATA
税理士法人サムライズ
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神1-14-4 天神平和ビル3F
TEL/ 092-724-0201
設立/2008年8月
事業内容/経営相談、相続・事業承継業務を中心とする税理士業務
従業員/19人
社会保険労務士法人サムライズ
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神1-14-4 天神平和ビル3F
TEL/ 092-409-6485
創業/2013年1月
設立/17年12月
事業内容/人事労務、創業支援、助成金申請サポート
従業員/20人
拠点/沖縄(なは労務サポートオフィス)
(ふくおか経済2023年11月号FACE)