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キュウセツAQUA


大野 征博

キュウセツAQUA㈱ 社長

 

おおの・まさひろ/福岡市出身。1969年11月28日生まれの54歳。九州大学工学部卒。総合機械メーカーの原子力プラント事業に従事。キュウセツAQUA入社後は経営企画部長を経て、2020年から現職。趣味はゴルフ、ランニング

(写真)ロケ地の「国東クリーブガーデン」では、国内最大級の38haという広大な土地でオリーブを栽培している

 

水インフラ管理と農業で持続可能な暮らしに貢献

 

浄水場や下水処理場といった上下水道施設の運転維持管理事業を西日本エリアで展開する。人口減少による水使用量の減少に加え、水道設備の老朽化問題や自治体の財政難など取り巻く環境が厳しさを増す中、人々の暮らしを守る公共インフラとしての機能維持を使命に、質の高いサービスと効率的な管理で多様化するニーズに対応。近年はM&Aによる付帯事業も強化し、水道事業全般を視野に入れた業容拡大を着々と進めている。

またコア事業と相乗効果が見込め、自治体の活性化にもつながる新事業の一つとして、2012年から取り組んでいるのがアグリ事業だ。特に大分県国東市の38haという広大な農地で栽培するオリーブは秋本番の今が収穫の最盛期。「QLiVE」(クリーブ)という自社ブランドで、オリーブオイルや様々な加工食品、化粧品などを製造販売し、新たな収益の柱を育てる。

「来年以降は観光農園に向けた整備も本格化していく。収穫体験や物販など集客力のある魅力ある施設を作り、町の活性化に寄与したい」とアグリビジネスへの展望を語る大野社長。豊かな自然の中で育つオリーブの実のように、未来を支える若い人材の確保と成長にも大いなる期待を込めている。

 

 

 

DATA

所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-3-10九設ビル

TEL/092-451-2821

設立/1965年7月

資本金/5,000万円

事業内容/上下水道施設の維持管理、オリーブの生産・加工・販売など

従業員/742人

売上高/約65億円(24年3月期)

拠点/九州・中国・四国に24事業所

グループ会社/㈱九設ふる里めぐみファーム、㈱トーヨー防災、熊本利水工業㈱

 

https://www.kyusetsuaqua.co.jp/

 

 

(ふくおか経済2024年11月号FACE)