FEATURE

TheFace2022

キュウセツAQUA


大野 征博

キュウセツAQUA㈱ 社長

おおの・まさひろ/福岡市出身。1969年11月28日生まれの52歳。九州大学工学部卒。総合機械メーカーの原子力プラント事業に従事。キュウセツAQUA入社後は経営企画部長を経て、2020年から現職。趣味はゴルフ、ランニング
(写真)下水処理場の運転監視を担う中央監視室(博多区那珂4丁目)にて。前列右から3人目の大野社長と若手社員

上下水道施設維持管理のトップ集団、女性活躍も推進

上下水道施設維持管理のエキスパート集団。1965年の創業から昭和・平成・令和と半世紀以上にわたって、公共性の高い上下水道インフラの一翼を担っている。今後は国内の人口減少を背景に公共事業の節減も予測される中、大野社長は「効率的かつ適切な維持管理に一層努めていきたい」と方向性を示す。
男性社会のイメージが強い維持管理業だが、大野社長は「実は女性の適性にあった業務が多いですよ」と明かす。というのも、業務の大半がコンピューターの遠隔操作といい、男性と同等の腕力を必要しないケースがほとんどだからだ。福岡市内の下水処理施設に在籍する20代の女性社員からは「入社後は業務のスマートさに驚いた」との声も。一方で、女性社員の増加に伴う就労環境を整えており、育児休業・育児短時間制度などを充実させた結果、近年の復職率は100%を維持している。大野社長は「これからも妊娠や育児中、そして復帰後のキャリア形成と子育てを両立できるサポート体制をさらに拡充していきたい」と力を込める。また、大分県国東市でのオリーブ栽培事業やグループ会社の農業生産法人・九設ふる里めぐみファーム(佐賀県)のミニトマト栽培においても、年々女性活躍のすそ野が広がっている。

DATA
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-3-10九設ビル
TEL/092-451-2821
設立/1965年7月
資本金/5,000万円
事業内容/上下水道施設の維持管理、オリーブの生産・加工・販売など
従業員/700人
売上高/約60億円(22年3月期)
拠点/九州・中国・四国に23事業所

https://www.kyusetsuaqua.co.jp/

(ふくおか経済2022年11月号FACE)