キミヱコーポレーション㈱

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投資用マンション販売好調介護事業も積極展開へ

これまでに100棟950戸以上（2016年3月現在）の投資用アパートやマンションを建設し、施工実績を積み上げてきた同社は、昨年4月にオフィスを拡張移転。介護事業にも参入し、今年度は新たな介護施設の建設にも着手する。

16年販売額16億円に伸長

主力の木造をベースに、RC造マンションも積極的に手がけ、着実に施工実績を積み上げているキミヱコーポレーション。直近では、福岡市中央区清川に初のテナントスペースを設けたS造10階建て賃貸用マンションの建設に着手。同市大橋2丁目でも、来年1月完成を目指し、RC造11階建て賃貸用マンションを建設している。
土地の選定から建設工事、関連会社㈱キミヱによる賃貸管理まで、一貫したサポート体制を敷くことで、投資家の期待に応えてきた同社。物件を請け負う投資家のうち、95%は年収500万〜800万円の30〜40代のサラリーマンであり、少ない資本金でも投資可能な点が、高い評価を得ている理由といえるだろう。
同社では、近年の不動産投資熱を追い風に、16年3月期は新築14棟、中古物件7棟を販売し、新築物件販売額は約16億円に伸長。着実に業績を伸ばしている。
「新築へのニーズは依然として高いが、福岡市内は競争が激しく、土地が少なくなってきている。当社も投資家の方々からの引き合いは多く、新しい物件が入荷したら、即売する状態。それに伴い、中古物件の価値が上がり、中には新築よりも資産価値の高い中古も出てきた」と、市場の動向を語る田中社長。「今後も新築を月1棟、中古を含めると3棟の販売を手がけていきたい」と方針を掲げる。

昨年4月に拡張移転した新オフィス

年内に老人ホーム1号案件に着手

昨年4月には、本社のフロアを倍に拡張し、オフィスを移転。同時に、県内で有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅を計4カ所運営する㈱ケアクリエイト（田中社長）を取得し、介護事業にも参入を果たした。
「介護施設は安定した賃料が得られ、住宅とは違った展開の仕方を描くことができる」と田中社長は話しており、開発した介護施設を、不動産オーナーに提案し、事業の幅を広げていく考えだ。
今後は年1、2棟のペースで開発に取り組んでいく予定で、「少数精鋭の“資産運用コンサルタント”集団として、今後も有益な資産形成を目指していきたい」と語る田中社長。年内には第1号案件の老人ホームの着工を計画しており、さらなる飛躍が期待されている。