FEATURE

TheFace2016

カント


㈱カント

既存店の生産性向上、スマホアクセ店拡大が着実に進行

スマートフォン需要が一巡し、携帯販売業界が新たな局面を迎える中、カントでは今年に入り、「Y!mobile(ワイモバイル)」の移転や改装を進めている。回遊性の高いエリアへの再配置や店内のリフレッシュによる集客力向上が目的で、10月にも広島市内1店舗を改装した。その結果、上半期売上高は対前年比5%増と効果が表れ、店舗統括責任者の佐藤良樹代表取締役専務は「1店舗ごとの生産性は改善しつつある。下期もこの勢いを持続したい」と意気込む。

一方、広島、山口、香川で展開するモバイルアクセサリーショップ「S‐code(エスコーデ)」は3月、鹿児島県姶良市の商業施設内に九州初の店舗をオープンした。同業態5店目、鹿児島初の同社運営店は、スマートフォンケースなど数千種類の品揃えが評判を呼び、営業開始以来、順調に客足が伸びている。今後も「立地や客層などがエスコーデに合致する郊外型ショッピングモールを中心に出店を進めたい」とさらなる拡大を示唆する。

そのほか来年をめどに、新たな業態の店舗出店も構想しているカント。「従来の携帯販売店とは違う、未来型の店舗形態にしたい」と新業態立ち上げに想いを馳せる。

DATA
所在地/〒806-0021 北九州市八幡西区黒崎1-3-18 イル・ヴェントビル2階
TEL/093-621-2300
設立/1991年10月
資本金/1,000万円
事業内容/携帯電話販売店「Y!mobile(ワイモバイル)」、モバイルアクセサリーショップ「S-code(エスコーデ)」の運営、OA機器、POSレジの販売
従業員/140人(グループ合計、アルバイト、パート含む)
グループ売上高/24億円(2016年3月期)
拠点/東京支店、大分営業所
関連会社/㈱Demand chain management

http://www.kk-kant.co.jp

(ふくおか経済 2016年11月号FACE)