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カンサイホールディングス


本多 利行

㈱カンサイホールディングス 社長(㈱カンサイ 社長)

 

ほんだ・としゆき/静岡県浜松市出身。1972年7月31日生まれの52歳。昭和大学薬学部卒。95年4月㈱マツモトキヨシ(管理薬剤師)を経て、99年2月関西電業㈱(現カンサイ)入社、2004年東営業所長、06年営業企画室長などを歴任。10年取締役、21年専務を経て、23年3月社長就任(現任)。カンサイHDでは13年10月取締役、17年9月常務、22年3月副社長を経て、今年10月社長就任(現任)。趣味はスポーツ観戦

(写真)写真の博多人形は故忍田前社長が本多社長に生前贈ったもので、鬼を中村人形三代目・中村信喬氏、桃太郎と猿の行司を同四代目・中村弘峰氏が手掛けた初の親子合作作品という。忍田前社長は鬼を自身、桃太郎を本多社長に見立て、「俺を越えてみろ」という想いを込めて贈ったそうだ

 

先代の意志を引き継ぎ新しいことへの挑戦を継続

 

九州最大手の電設資材卸、㈱カンサイを中核に事業会社11社を擁する㈱カンサイホールディングス。9月24日に逝去した忍田勉前社長の後任として10月4日付で就任した本多利行社長は、「おかげさまでカンサイは今年3月に設立70周年を迎えたが、グループの売上高を約3倍に伸ばした先代の意志を引き継ぎ、新しいことへの挑戦を継続していきたい」と前を向く。

すでに22年3月にカンサイHD副社長、昨年3月にカンサイ社長に就任し、実質的にグループの管理、営業両面の指揮を担ってきた。社長を兼務するカンサイの前期売上高は3期連続の増収で、18年度に仕入れ機能をHDに移管して以来最高を更新するなど好調だ。「各地域、各グループ会社、各営業所それぞれでナンバーワンを目指していきたい」と目標を掲げる。

組織改革面ではこれまでカンサイの執行役員制導入や働き方改革を主導。前期は幹部や若手の社内研修強化や人事評価の視える化に取り組み、今期は女性営業職の積極採用とともに、10月に全員女性社員で構成する女性活躍推進プロジェクトを発足した。「目指すのは、誰もが働きたいと思える会社として成長できる〝夢のある企業〟であり、〝社員の幸せ〟」と新たな試みで新たな成長の礎を築くつもりだ。

 

 

 

DATA

所在地/〒812-0007福岡市博多区東比恵3-32-15

TEL/092-481-9101

創業/1948年4月

設立/2013年10月

資本金/9,600万円

事業内容/電設資材・住宅設備機器の卸売

従業員/374人(グループ総計)

売上高/364億円(グループ合計・2024年3月期)

関連会社/(事業子会社)㈱カンサイ、㈱ロッコウアトム、㈱日進商会、九州昭和㈱、㈱カンサイ南九州社、㈱カンサイしんこう、エコプラス㈱、㈱サワヤマ機材、㈱カンサイ西九州社、㈱アイ・シー・エス、㈱カンサイテックデザイン (関連会社)三葉電機工業㈱、玄海バイオガス発電㈱

https://kansaihd.co.jp/

 

 

 

(ふくおか経済2024年11月号FACE)