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オーレック
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今村 健二
㈱オーレック 社長
いまむら・たけじ/久留米市出身。1952年7月5日生まれの69歳。明治大学工学部卒。76年父が創業した大橋農機㈱(現オーレック)入社。営業部に配属され関東から東北エリアを開拓。現場の声を反映した製品が大ヒット商品に。88年、社長就任と同時に社名変更した。趣味は自然散策。座右の銘は「百見は一感に如かず」
草と共存、有機栽培支え持続可能な農業実現へ
オーレックのブランド発信拠点「グリーンラボ福岡」では、カフェを併設し有機栽培や無農薬にこだわった食の提供、物販で農の魅力を発信している。福岡市中央区赤坂にオープンして2年、農水省の「国産有機サポーターズ」にも認定され、健康意識の高い近隣住民やビジネスマンの憩いの場として定着しつつある。今村健二社長は「この場所で農や食に関するワークショップやマルシェを展開し、生産者と消費者を繋いでいきたい」と使命感に燃える。 同社は今年7月、2030年を見据えた新中期計画をスタートした。「グリーン・イノベーション・カンパニー」を掲げ、SDGsのゴール目標と自社事業の関係性を紐づけて、社会課題解決に挑む。例えば、農業機械事業では主力の自走式草刈機において、適切な草の管理によるCO2排出量の削減に貢献しながら、高齢化が進む業界で電動化や自動化など脱エンジンへ向けた研究開発に着手。また、新規事業を強化し、「2050年までに有機農業比率を50%に拡大する」という高い目標を打ち出している。これは国が設定する25%を優に超えた数値だが、「決して非現実的な目標ではない。全社一丸となって取り組み、事業間のシナジーを生むことで新しい価値を創出し、持続可能な農業を実現する」と語る。
DATA
所在地/〒834-0195 八女郡広川町日吉548-22
TEL/0943-32-5002
創業/1948年10月
設立/1957年7月
資本金/9,500万円
事業内容/農業機械の製造
従業員/381人(2021年10月)
売上高/158億円(21年6月期)
拠点/広川工場、城島工場、関東物流センター、札幌営業所、仙台営業所、関東営業所、長野営業所/グリーンラボ長野、弘前営業所/グリーンラボ弘前、名古屋営業所、岡山営業所、福岡営業所、鹿児島営業所、オーレックアメリカ、グリーンラボ福岡
(ふくおか経済2021年11月号FACE)