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TheFace2019

オーレック


今村 健二

㈱オーレック 代表取締役社長

(写真左上)カフェスペースにはOREC製品を展示
(左下)農・食・ものづくりの関連書籍が並ぶ2Fライブラリ
(右上)「OREC green lab福岡」
(右下)オリジナルドリンクのお米ラテ(煎茶)

人と農を繋ぐ。ブランド発信拠点開設

10月31日、福岡市中央区赤坂1丁目に4階建ての新拠点「グリーンラボ福岡」をオープンした。ガラス張りの外観にORECの大きな看板を掲げる。久留米で創業し、70年以上の歴史をもつ同社だが、福岡市内への拠点開設は今回が初になる。
1階がカフェと物販、2階が農の関連書籍を備えたライブラリスペース、3階がイベントスペースで「身近なコンテンツに紐づけて農との接点をつくる」と今村健二社長。カフェには同社の最新農機をディスプレーし、自然素材にこだわった日本茶やオーガニックティーなど提供。農・食・ものづくりに関連するイベントやスタートアップの発表の場としての活用も構想する。
グリーンラボ自体は長野、青森に次ぐ3カ所目だが、これまで農業地帯で展開してきた同社にとって都市の中で「農」に触れる機会をつくることは大きな挑戦だ。「農」を中心に周辺分野へと事業を広げ新たな価値を見出す。
近年、有機農法の一つ「草生栽培」を実現する手段として同社の農機が注目され、着実な成長を続ける。その原点は農業従事者との接点をもち現場の声を製品に反映してきたこと。今度は産業発展への架け橋役となり、ここから農・食・ものづくりの魅力を発信する。

いまむら・たけじ/久留米市出身。1952年7月5日生まれの67歳。明治大学工学部卒。76年父が創業した大橋農機㈱(現オーレック)入社。営業部に配属され関東から東北エリアを開拓。現場の声を反映した製品が大ヒット商品に。88年、社長就任と同時に社名変更した。趣味は自然散策。座右の銘は「百見は一感に如かず」

 

DATA
所在地/〒834-0195 八女郡広川町日吉548-22
TEL/0943-32-5002
創業/1948年10月
設立/1957年7月
資本金/9,500万円
事業内容/農業機械の製造
従業員/336人(2019年6月)
売上高/131億円(19年6月期)
拠点/広川工場、城島工場、関東物流センター、仙台営業所、関東営業所、長野営業所/グリーンラボ長野、弘前営業所/グリーンラボ弘前、名古屋営業所、岡山営業所、福岡営業所、鹿児島営業所、オーレックアメリカ

https://www.orec-jp.com/

(ふくおか経済2019年11月号FACE)