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TheFace2023

オーレックホールディングス


今村 健二

㈱オーレックホールディングス 社長

いまむら・たけじ/久留米市出身。1952年7月5日生まれの71歳。明治大学工学部卒。父が創業した大橋農機㈱(現オーレック)に76年入社。営業部に配属され関東から東北エリアを開拓。現場の声を反映した製品が大ヒット商品に。88年社長就任と同時に現社名に変更した。趣味は自然散策。座右の銘は「百閒は一感に如かず」

ホールディングス体制で農業界の課題解決に挑む

国内の農業従事者の約7割が65歳以上。それに伴う人手不足に加え、大規模災害や地球温暖化の影響も年々深刻で、農水省は生産力強化や持続可能性を目指し「みどりの食料システム戦略」を打ち出し対策を講じている。
こういった世の中の動きにいち早く対応するためオーレックは今年1月ホールディングス体制へと移行した。製品開発強化や有機農業、先端技術を軸に研究開発を進める㈱オーレックR&Dを新設。また、農業機械製造業を主とする㈱オーレックとの連携により農機事業の進化で業界の課題解決に挑む。そして今まさに取り組んでいるのが、農薬・化学肥料を使用しない効果的な除草作業や脱炭素化、省人化に向けた製品開発で、昨年発売したラジコン草刈機は現場から一定の評価を得て農作業の省人化を後押しする。
「体制移行により役割が明確化したことで社員の意識づけにもつながっている」と今村社長。この5年で社員数が100人以上増えた同社は、能力成果に応じた賃金体系を整え、7月から新たな人事制度を開始。農業の未来を創造する人材育成にも熱を入れる。
近年、自治体連携も増えており「M&Aや他社との協力体制も強化する」とし、食・環境・健康の面から農分野を広範囲に担う未来を展望する。

 

DATA
所在地/〒834-0195 八女郡広川町日吉548ー22
TEL/0943-32-5002
創業/1948年10月
設立/1957年7月 ※創業、設立は㈱オーレック
資本金/1,000万円
事業内容/緑地管理機 農業機械製造販売、DM事業、畜産消臭事業、花粉事業など
売上高/171億円(グループ・2022年6月期)
従業員/443人(同23年10月)
関連会社/㈱オーレック、㈱オーレックR&D、Orec America,lnc.

https://www.orec.holdings/

(ふくおか経済2023年11月号FACE)