FEATURE

ふくおか経済EX 2010

ウチヤマグループ


「ありがとう」の精神を胸に全国展開の礎築く

(写真)5月に開所する「さわやか枚方館」(左)と7月に開所する「さわやか東神楽館」(右)

カラオケ、飲食事業の㈱ボナー、介護福祉事業の㈱さわやか倶楽部、その2社を統括する㈱ウチヤマホールディングスで構成されるウチヤマグループ(内山文治代表)。人の幸せを追求する企業として、地域密着型のサービスを提供している。

関西での事業展開を足がかりに全国展開を加速

㈱さわやか倶楽部

「慈愛の心・尊厳を守る・お客様第一主義」を基本理念に介護福祉事業を福岡、山口中心に35施設、86事業所体制で展開する㈱さわやか倶楽部。内山文治代表が「入居者をお年寄り扱いせずに接する」と話すように、生きがいを育むリハビリ塾や、入居者によるファッションショーなど入居者が主役となって楽しめるイベントを従業員が企画立案し実行。この徹底されたサービス精神が入居者やその家族から高い評価を受けている。今年は関西地区への施設進出を機に全国への事業展開の礎を築く。
まず4月に京都市右京区に住宅型有料老人ホーム「さわやかはーとらいふ西京極」、続く5月には大阪府枚方市に介護付有料老人ホーム「さわやか倶楽部枚方館」を開設。加えて7月には北海道上川郡東神楽町からの要請を受け、介護付有料老人ホーム「さわやか東神楽館」を開業するなど北は北海道、南は大分まで施設を拡大する。2010年度中には別府市、行橋市への事業所開設も控え、年度末までに所有ベッド数の総計が3172床に達する見込みだ。

天神にカラオケ店、居酒屋を相次ぎ出店

㈱ボナー

 カラオケ店「コロッケ倶楽部」や居酒屋「かんてきや」「SuSu」などを九州中心に93店舗経営する㈱ボナー。昨年8月には福岡市の旗艦店として「コロッケ倶楽部博多駅前店」「かんてきや博多駅前店」の複合店を出店。「低価格、高サービス」を実現し、博多駅周辺で働くビジネス層から高い支持を受けている。
さらに今年3月の「福岡パルコ」の開業、来春の九州新幹線全線開通を見越し、4月以降に天神地区にカラオケ店、居酒屋2店舗の出店を計画。「天神地区は九州内でも有数の人の流れがあり、まだまだ伸びる可能性がある」と評価する。それ以降の出店に関しては「景気動向を判断して」と慎重な姿勢を見せるものの「関東方面は今年中にぜひ進出したい」と首都圏への出店にも意欲も見せる。
同社運営の飲食店舗100店まで残り7店舗。理念である「お客様第一主義」を徹底し、充実したサービスで早期の達成を目指す。

昨年8月に福岡市の旗艦店として開店した「かんてきや博多駅前店」「コロッケ倶楽部博多駅前店」

日本一の接遇マナーをもった企業へ成長図る

さわやか倶楽部、ボナーともに共通しているのは人材力を活かしたサービス。全国展開に伴い従業員も増えるが、『日本一の接遇マナー』を掲げ、従業員教育の徹底を図る。内山代表も「新たなスタッフには会社理念である慈愛の心を持ってお客様や入居者様に接してほしい」と願う。
今年3月にはビジネス社から出版された「ありがとうノート(著・三浦康志船井総合研究所監査役)」でウチヤマグループが紹介された。この本では「ありがとう」という感謝の気持ちを大切にし、ここまで発展した同グループの躍進の秘訣が書かれている。「これまで私たちが信じてやってきたことが評価されてうれしい」と喜ぶ内山代表だが「現状に満足せずこれからもサービスへのあくなき追求心を持ち続けたい」と手綱を締めることを忘れない。
ウチヤマグループはこれからも今まで関わってきた企業、個人の方へ感謝の念を忘れずに「人の喜びを創造し、地域社会に貢献する企業」として邁進し続ける。

今年3月出版の「ありがとうノート」では同グループの成功の秘訣が紹介された

 

 

企業DATA
所在地 〒802-0044 北九州市小倉北区熊本2-10-10
TEL 093-551-0002
FAX 093-531-7577
設立 1971年6月
資本金 4億6110万円
事業内容 飲食・カラオケ事業、介護事業、不動産事業
年商 153億円(2010年3月期見込み)
代表者 内山文治
従業員 3133人
関連会社 ㈱ボナー(飲食・カラオケ事業、不動産事業)/さわやか倶楽部(介護事業)
URL http://www.uchiyama-gr.jp

採用情報
募集職種 ボナー/飲食店、カラオケ店舗における接客サービス、調理師
さわやか倶楽部/介護職、看護職、サービス提供責任者、生活相談員、その他、各部門にて幹部候補を随時募集中
採用実績 09年度613人
問合せ先 093-551-0002
担当 川上、重住

(ふくおか経済EX2010年)