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イフジ産業
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藤井 徳夫
イフジ産業㈱ 社長
ふじい・とくお／1941年2月13日生まれの72歳。中国、天津生まれ。九州大学法学部卒業直前に父親が急死、卒業後は家業の養鶏場を継承する。養鶏場から液卵加工業への転換を進め1972年10月同社設立。積極的なＭ＆Ａなどで全国展開を推進し、2001年現東京証券取引所ジャスダック市場に上場。11年福岡証券取引所上場。12年東京証券取引所市場第2部上場。趣味は読書
関東工場増設と最新割卵機導入で新たな一歩
昨年５月の東証２部上場で、創立４０周年に華を添えたイフジ産業㈱。来期には主力の関東工場の増設に着手し、新たな一歩を踏み出す。コンビニなどのスイーツ需要の増大に応えて首都圏での増産を図るもので、１５年度の稼動を目指して生産能力を最大３割拡大する。投資額は５億〜６億円になる見込み。
新工場棟には、１時間に最大約１１万個の処理能力を持つ最新の割卵機を導入する。最新機は処理能力だけでなく、卵黄と卵白の分離能力とメンテナンスに優れており、「今後は、既存の割卵機を同機に切り替え、生産量だけでなく質の向上と省力化を一層進めていきたい」藤井社長。さらに関西工場にも同機を導入する方針という。同社では全卵に限らず卵黄、卵白をそれぞれに商品化し、製菓用凍結卵白などの高機能・高付加価値商品の開発にも力を入れている。最新機はこうした面でも威力を発揮し、シェア拡大にも大きな役割を担う。
６月の株式分割で出来高は急増。個人投資家向けのＩＲ活動の効果もあり、株主数は３月末に比べ２割近く増えた。マーケットでも注目を集めるなか、関東工場の増設に伴う最新機の導入は大きな一歩となりそうだ。
DATA
所在地／〒811-2312 福岡県糟屋郡粕屋町大字戸原200-1
TEL／092-938-4561
設立／1972(昭和47)年10月
資本金／4億5,585万円
事業内容／液卵及び卵加工食品の製造・販売
従業員／90人（13年3月末現在）
売上高／106億5,700万円（13年3月期連結）
工場／本社、茨城県水戸市、愛知県安城市、京都府井手町
関連会社／日本化工食品㈱、㈱春日ビル
（ふくおか経済2013年11月号FACE）